『やりすぎ都市伝説 2020冬』陰謀論で目を逸らす手法、世界は何に騙されているのか

『やりすぎ都市伝説 2020冬』陰謀論で目を逸らす手法、世界は何に騙されているのか

いつも娯楽で眺めているテレビ東京『やりすぎ都市伝説!』2020年冬版について。
関暁夫氏の話は「陰謀論パフォーマンス」のエンタメとして眺めているのだけど、今の巷にどのような陰謀論が流されているのか知るためには役立つ。
その裏側で何者かが本当に誘導したい“思想”の方向も読める。

 

2020年、陰謀論者の発言の移り変わり

2020年の前半に流行っていた陰謀論は『アングロサクソン・ミッション』だった。
これは白人種の富裕層が、有色人種をターゲットにした“人口削減計画”で新型コロナウイルスを中国にまいたというストーリー。

アングロサクソンミッションとは:

【アングロサクソンミッション】新型コロナウイルスは人口削減目的? 陰謀論の眺め方

フリーメイソン(メーソン)の陰謀論を長年説いてきた関氏も当然ながら、ここぞとばかりに「白人種による人口削減計画」という話を推したのだった。

2020年春、関暁夫氏はこんなことを言っていました:

『やりすぎ都市伝説SP2020春』関暁夫メッセージまとめ。散らかり過ぎた都市伝説

蓋を開けてみれば…

蓋を開けてみれば現実で“人口削減”されるターゲットとなったのはアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア・イタリアの白人種だった。加えてインド人。何故か中国共産党を批判した国か、侵略ターゲットとなっている国ばかり。

これに対して、中国人・日本人・台湾人・韓国人等々の東洋人種は欧米人種と比較して圧倒で感染者数が少ない。(中国の死者数はデータ上ごまかされており現実は×100と噂されているが、それでも白人種よりは低い)

あれ?? 「白人による有色人種の人口削減」ミッションだったんじゃなかったの、陰謀論者さんたち。生き残るのは白人だけで、東アジア人は民族浄化されるはずだったんだよねえ。結果、真逆じゃないの。

現実に新型コロナウイルスはどうやら白人と黒人など欧米人種が感染しやすく、東洋の黄色人種は感染が低く抑えられるウイルスだったようだ。
もし人造ウイルスだとすれば、始めから遺伝子レベルで白人種と黒人種をターゲットに造られたものだと考えて良い。

もちろん人造ウイルスという考えは今のところ状況証拠からの推測に過ぎない。人造だとしても遺伝子をターゲットにしたウイルスを作成できる技術があるとは考えにくいので、単に中国へ批判的な国家に人海戦術でばらまかれているだけだろう。
少なくとも「アングロサクソン・ミッション」(アングロサクソン人種だけが生き残る人口削減計画)というストーリーは完全なる誤りであったと結論が出た。

春にわいた陰謀論者たちも、関暁夫氏も、まずはこの盛大な誤りを詫びて欲しい。

余談

欧米ファクトチェック会社やBazzFeedなどのメディアが、このロスチャイルド系の本物陰謀論についてはいつもスルーしていることが不思議だ。これほど辻褄が合わず、ファクトチェックしやすい優良案件はないというのに。
そのわり中国共産党やマルクス主義者に関する疑惑だけは何故か、必死の全力で「デマデマデマデマデマァァァ!!!」と騒ぎ続ける。不自然極まる。
どうやらファクトチェック会社やBazzFeedなどのメディアが「デマと判明」と断言した噂は真実、スルーしている陰謀論は偽、と判断すれば誤ることはなさそうだ。

参考:国家謀略の推論とイルミナティ陰謀論は同じではない。何でもごちゃ混ぜに考えては馬鹿になる。

Qアノンと中国が同列の陰謀論!? 手法を覚えてプロパガンダを読み解く

テレ東は評価に値する。それでも陰謀論者は誤りを詫びない

この盛大な誤りを少しは気にしているのか(テレビ制作者側が)、今回の関氏の話は多少ロスチャイルド陰謀論のトーンが弱まって現実のバイデン不正選挙問題や、中国共産党に言及するようになった。

今回、「ドミニオン」(選挙不正を支援した票集計機械)といった名称や「クラーケン」(トランプ陣営が抑えていると言われる不正選挙の証拠)という用語、「バイデン氏の息子・ハンター氏と中共との黒い関係」という話が地上波で流れたことは驚いた。

その他、中国共産党が嘉手納基地や横須賀基地を想定したミサイル攻撃の訓練をしている話など、他のメディアでは一切触れられることのない話を放送してくれたことに感謝したい。

いつもワールド・ビジネス・サテライト(WBS)だけがバイデンに不正選挙疑惑があることや、トランプ陣営の意見などを取り上げることに感心しているが、それでもオブラートに包んだ表現だった。ここまで突っ込んだニュースが報道されることは無かった。
あくまでも“嘘かホントかわからない都市伝説”ということなので流すことが可能だったのだろう。それでもテレビの音声でこれらの用語が聴けるのは奇跡的なこと。日本のメディアでこの話に言及したのはテレビ東京が唯一だと思う。
さすがあえて空気を読まないテレ東の番組制作者。
(テレ東のトップは極左という話だが末端まで支配が行き届いていないのかもしれない)

それにしても関氏はまず、
「白人種が黄色人種を殺そうとしている人口削減計画が遂行されている」
と言った明白な誤りを詫びるべきだ。

詫びることもなく、しれっと何事もなかった顔をして得意げに同じ陰謀論を語り続ける。
なにが「ビル・ゲイツがさらなるパンデミックを予測している」だ。そんなの人類全てが予言できる。私だって予言している。

さらに罪深きことは、この期に及んでまだ
「中国が月の裏側へ行ったので、中国をけん制するためにファイブ・アイズが新型コロナウイルスを中国へまいた」
などと仰っていること。
ほとんど五毛党のごとき責任の転嫁、こじつけだ。

関暁夫氏よ、あなたはいったい誰の味方なのだ。中国共産党か?
それともANTIFAの情報工作員なのか。

何度も強調しておくが、新型コロナウイルスで最も多く死んだのは白人種であり東洋人種は最も少ない
ファイブアイズが自分たち白人を削減するために中国へウイルスをまく(笑)とは意味不明。
創作話としても辻褄が合わない。たとえエンタメのつもりでフィクションを公表するにしても、ここまで矛盾した話を公表するのは恥ずかしくないのだろうか?

これでは関氏が中共の肩を持ち、中共の犯罪から皆の目を逸らさせるために、白人へ全ての罪をなすりつけている――――悪いプロパガンダの旗手だと思われても仕方がない。おそらく無自覚だろうが。

新型ウイルスが人造ウイルスだったら…その拡散手法と目的とは? 筆者の推測。

新型ウイルスがもし「生物兵器」だったら、目的は何? 習近平の思惑を探る

“民族対立”のカモフラージュがばらまかれている理由

このような荒唐無稽で辻褄の合わない陰謀論が世の中で流行するとき、裏では情報の誘導が行われている。

たとえば関氏のような陰謀論者たちが何に誘導されているのかと言うと、「世界中、争いの全ては民族同士の対立で起きる」といった嘘。この話を信じるなら、「民族対立」の束縛に縛りつけられてしまい思考停止、それ以外の可能性は一切考えられなくなる。

たとえば“中華思想ガー”と叫んで民族対立を妄信している台湾・香港の独立派、日本のヘイト民(程度が低いほうのネトウヨ)たちも同じ思考停止に陥っていて現実を見ていない。

おそらく『フリーメイソン(イルミナティ)陰謀論』や『アングロサクソン・ミッション』も、今の世界で悪行をしたい者たちがカモフラージュのために流した噂。※筆者は現実に中国共産党の工作員(五毛党)や、日本の共産社会主義者たちが『イルミナティ陰謀論』を必死で宣伝している場面を目撃したことがある

現状の東アジア~欧米で起きていることは民族対立ではなく、イデオロギー対立だ。

敵は肌の色が違う人種でも同じイデオロギーによって結ばれ自由世界の転覆を目論んでいる。だから国境を越えてアメリカの内部にANTIFAなどが潜み、いざというときは一気に蜂起して騒乱を起こす。肌の色や国籍で見分けようとしていると、敵を見失ってしまい襲撃されることになる。

民族主義のカモフラージュで思考停止しているから、このような現実が見えずにやられてしまう。

見えない敵と戦っていては殺されて当然だ。透明人間の集団に勝てるわけがない。

相手が肌の色も国籍も超えたイデオロギーの“同志”感情で結ばれているのだから、こちらも民族へのこだわりを捨てて「自由主義」という仲間同士で結ばれなければならない。早く本当の敵に目覚めて同志と手を結ばなければ敗北必至だろう。

 

早く気付くべきは関氏のほう

関暁夫氏、カメラ目線で視聴者に指を突きつけて言う

「早く気付けよ!」。

そっくりそのままお返ししたい。

早く現実に気付くべきなのは関氏、あなたのほうだ。

(それと、民族主義に騙されている皆さん方)

 

もっと詳細。米国におけるロスチャ陰謀論、歴史的真実

2021/1/22追記 陰謀論をもう少し整理整頓する話。筆者メモ帳から転載しておきます。

日本の保守界隈を眺めていると相変わらずロスチャ陰謀論者が多く、

「ディープステート=ロスチャイルド」

「Q=ロスチャイルド悪魔崇拝を世界から駆逐するための正義の戦い」

と信じてユダヤ叩きをしている人も散見される。

それ、真逆ですよ。

トランプを支持しながら「ロスチャを倒せ」とは筋の通らない話。

日本人の皆さん、恥ずかしいからいい加減にロスチャ陰謀論から卒業しましょう(確かに過去、ロスチャが行ってきた悪事は様々あるのでしょう。でも矛盾する行いの全てをユダヤだけに負わせるのは理論上も事実でも誤りということ)。

現代における「ユダヤへの誹謗中傷」一色は、大手米国メディアによるプロパガンダのせいだと気付かないか? だって、トランプ氏を叩く言説とそっくりでしょ。

似た言説は同じ者たちの行いであることの証拠。

参考動画:

DSとはロスチャのことではない、ましてイスラエルをサポートするトランプ氏の敵が「ユダヤ」であるはずがない、ということは現代を眺め、筋道の通る話を組み立てていけば(構造を読めば)分かること。

それは戦前の歴史知識を得るとさらに確信に変わり理解深まる。

私もアメリカにはあまり詳しくないので知らなかったのだが、構造を読んで分かったことの答え合わせが上動画でできた。感謝。

上の動画より引用:

ここからは私の個人的見解だけど、トランプ氏も資金を受けていたからといってロスチャの人形というわけではないのだと思うね。

個人の信条=支持者の思惑 とは限らない。

特にトランプ氏の任期後半は、反共のポンペオ氏の影響や本来の正義感もあって

「中国共産党・世界中の共産社会主義者(と組んだ米国ロックフェラー勢力ディープステート)」

を敵と定めた感がある。

バイデン陣営もロックフェラーより今は共産社会主義ネットワークの色が強い。特にバイデンのお友達である中国共産党、そして社会主義者のハリスやペロシによって、今のアメリカは20世紀半ばが蘇ったかのようなイデオロギー合戦となっている。

現状を読むには、あくまでも「今最も強く前面に出ている力」に注視する必要がある。

だから私は今、現代を読むとき「自由主義VSマルクス全体主義の戦い」を前面に置いて見ている。※

※私が今の時代で共産社会主義をターゲットとして注視しているのは、現代で殺人を愉しむにはこの思想が最も有利と考えて集まっているサイコパスが多いため。つまり共産社会主義の旗印は、快楽殺人者を集めるための甘い砂糖水のようなもの(だからこの旗印のもとに集まった者たちがヤバイというのは現実)。決して、共産社会主義だけを打倒すれば未来永劫に地上が平和になると信じている者ではない。共産社会主義は悪による悪のための悪思想だが、世界の悪はそれだけではない。

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