日本がダメなのは憲法のせい！？　東アジアは人命尊重の合理を補完すべき

これはアフガニスタンの米軍撤退記事を読んだときの雑感メモです。東アジアに関する提言があるため、こちらへ移動しておきます。

常体記事。補足あり。

アフガニスタンからの邦人救出「一名」のお粗末さに憤り

読んだ記事：

アフガン撤収で思い知らされる日本の平和ボケ（森清勇筆）

元陸自将補の森氏は、日本政府がアフガニスタン在留の邦人とJICA等協力者救出のため自衛隊機を送ったが、たった一人しか救出できずに終了した…というお粗末な展開にお怒りだ。

私もこのニュースに胸を痛めた。異国の地に取り残される邦人たちの今の心理状態、これからの境遇を想うと気が狂いそうになる。現地の協力者も捕まって殺される恐怖があるが、日本人たちはアフガン社会に溶け込み生活していく余地さえなく、砂漠に放置されたも同然の状況。生活物資はすぐに底をつくだろう。タリバンからの虐待の前に飢餓が心配だ。

森氏はこのニュースに衝撃を受けているが、私は始めからこうなるだろうと考えていたので寒々しい気持ちで眺めていただけだ。

そもそも当初から日本政府に現地邦人を救う意識が感じられなかった。救うつもりならもっと早期に退避計画を立て遂行していただろう、既に昨年から米軍が撤退することは決まっていたのだから。

これまで何もしなかった日本政府が直前に自衛隊機を送ったのは、「救出活動していますよ」と見せるためのパフォーマンスに過ぎない。タリバンが制圧し移動することなど不可能となった現地で「空港まで自力で来い、来たら連れ帰ってやる」などと不可能なハードルを課すこと自体、始めから救出するつもりなどない証。

（略、追記参照）

まるで自国民を殺し続けている中国共産党のようにも見える。日本は既に共産主義者に9割方乗っ取られているのだろうか、あるいは日本人を殺したいと望む朝鮮人に。

または東アジア全般の民族性である「自国民の人命軽視」性質の表れか？ 共産思想が助長しているのは間違いないが、中国～日本に自国民の人命軽視という悪癖があることは否めない。これは合理性の欠如から来る根深い悪癖だろう。

9/2追記　現地邦人が見捨てられた真因

元海上自衛隊の伊藤俊幸氏による詳細情報。

一名しか救出できなかった真因は、現地大使館員が職務を放棄して真っ先に逃げていたから…とか。

アフガニスタンに自衛隊機が到着したのに邦人や地元の協力者達を救出出来ないままなのは、陣頭指揮をすべき岡田隆大使を含む大使館員が彼らを置き去りにしてさっさと逃げてしまったから。日本の恥を晒した職務放棄に怒り心頭💢

@akasayiigaremus

経緯詳細を解説されている方のブログより。

8月23日に岸防衛大臣が輸送機による救出命令を発したそのとき・・・アフガン駐在の日本国大使館は、どこで、なにをしていたのでしょうか？

じつは、アフガニスタンの日本国大使館は、空っぽ、閉館し出国していました。

…

つまり、そもそも日本人救出の役目は放棄していたということになります。・・イスタンブールの臨時事務所において、邦人保護等の業務に最大限取り組みます。・・遠く離れた外国からの、むなしいことばですね。

大使館（外務省管轄）としては閉館は通知ずみであり、自衛隊機（防衛省）派遣は我関せずというところでしょう。防衛省（自衛隊）だけで救出できるなら、やってみろ、ほらみろ、たった1人じゃないか・・・と、嘲笑しているように、ぼくにはおもえます。

日本政府から現地大使館職員に至るまで人命軽視の姿勢、怠慢に憤りを覚える。

丸投げされ、命懸けで飛んだ輸送機の隊員はいたたまれなかったことだろう。置き去りにされた人々も気の毒でならない。

法体制不備は直接的要因だが、憲法だけのせいにするのは無理がある

森氏は、今回のアフガン邦人救出作戦のお粗末さと、医療崩壊へ導いた日本のコロナ対策を絡めて
「法体制の不備、基本的には憲法の非常事態条項の欠落などに問題がある」
と主張している。

確かに日本政府が国民の命を護ることができない体制の、直接的な原因は憲法の縛り。法制度の不備と言えるだろう。

これは日本に棲み侵略工作をしている外国勢力（主に在日コリアン団体。中共に心服している中国工作員）の謀略による。外国勢に占領されているメディアが、左翼の与野党議員と手を取り合い掘り進めてきた「戦略的な城壁の穴」なので、問題は相当に深い。侵略工作している団体や個人を日本列島から放逐しない限り、この穴を塞ぐことは難しい。

（なお安倍元首相の安保関連法が、ネット保守が期待したような国民を護るための法改正ではなかったことは今回の事態で分かったのではないか？ 法律をよく読めば米国のための“奴隷法”でしかなく、日本国民の防衛のために使われることはないと分かる。それだけではなく憲法解釈を歪ませた実績によって、かえって共産全体主義に悪用される恐れを生んだ。半端な憲法解釈の歪みは最も有害だ。解釈を歪めるくらいなら、根底から憲法を改正すべき）

仮に外国勢と手を結んだ有害議員が一掃され、自国民のための憲法改正を進めることができたとする。それでも日本が国民の命を優先する「まともな」国に成長できるかどうか、私は疑問だ。

何故なら日本が自国民の命を最も粗末にしたのは、日本人優生思想の国だったはずのファシズム時代ではないか？

人命を尊重しない非合理さが東アジアの欠点

東アジア国家全般における、自国民の人命を尊重しない行動を眺めていると、東ア民族の欠点としてこのような弱点があることは否定できない。

だから日本国憲法改正は不可欠だが、ただそれだけで日本という国が生まれ変わると夢見るのは甘いと私は思う。法改正とともに根本的な教育改革、命を大切にするための合理教育※が必要。

“東アジア人は自国民の人命を尊重しない悪癖を持つ”と述べたが、これは東アジアの弱点に過ぎず、共産主義やファシズムなどの悪い思想が入り込むと結びついて表面化するというだけだ。
つまり、補完不可な東アジア民族の絶対的性質ではない。

欧米人による東洋差別のための「文化決定論」は誤りということ。だから文化破壊をして改革する必要はない。むしろ伝統文化のうえに弱点のみ補完すれば完璧となる。

実例として、日本の江戸時代、徳川幕府（初期～中期）は伝統文化で国民を護りながら自立して豊かに栄える国家を造り上げた。そのように東アジア文化を骨組みにした「合理の補完」で、むしろ欧米を上回る完璧な国を造ることができると私は思う。

今回、韓国が素早い救出活動ができたのも、韓国には軍事に関してのみ合理主義が浸透していたからだと思われる（外交では合理性が一切無い国だが…）。男子全員に課している兵役で、米軍由来の軍事思考を訓練しているのだろう。

韓国のように日本も男子全員、兵役を課せなどとは言わない。だが現代日本にはもっと合理性を鍛える教育が必要だ。同時に伝統文化を取り戻し道義を取り戻すことが必要。

心を入れ替えなければ、日本はこれからも今回のような醜態をさらし続け、世界中で呆れられ嘲笑される国となるだろう。そうなれば世界で孤立することになる。中国共産党のように金をばらまけば表向き尻尾を振ってくれる国もあるだろうが、これからの日本には金さえ無いのだから露骨に棄てられるだけだ。

道義に反する国に本心から従う人間はいない。外交でも同じ。これはただの道徳的な話ではなくて、現実を示した合理である。

※「合理」の定義

私の使う「合理」という言葉はおそらく一般と定義が異なる。

一般に、「合理主義」とは「目的のためなら手段を問わず」という意味で使われがちだ。つまり「多少の犠牲が出ても、全体で目的が達成されるほうを優先する。弱者の人命は軽視し、切り捨てて良い」という冷酷主義の意味で使われている。

西洋で言えばマキャベリズム。東洋で言えば、韓非子などの性悪説が世間一般の「合理主義」に該当するだろう。基本的に弱者としての民を切り捨てる、人命軽視の思想になる。

しかし私は「合理」という言葉を、総合的な「合目的的」という意味で考えている。合目的的とは、簡単に言えば「本末転倒」「元も子もない」という状況を避ける、ということだ。

・国家の本質とは何か？　…国民を養い保護する国民のための家

・軍事（安全保障）の目的とは何か？　…国民の家である国家を守ること

これらの本質、目的から離れた行いは「合目的的」とは言えず、「非合理」ともなる。

たとえば、国民のための家である国家が国民を殺せば「本末転倒」、「元も子もない」。ごくごく狭い範囲の視点からは合理主義に見えても、最終的に最も重要な国民を失うのだから「非合理」と言える。

マキャベリズムは短期的な思考しかできない、視野狭窄の者だけが唱える非合理思想だ。

個人的な話……

このように私が理屈から「合理」を主張して人命重視せよ、と言うのは、実は本心ではない。

感情的に人命を尊重して欲しいと願っているのが本音。

しかしそんなことを言ってもマキャベリズムを信奉している鬼畜が多いので通用しない。鬼畜たちに反論する余地を与えないために、合理からも説得する手法を採っている。

実際、人命重視が合目的的で合理であることは真実だし、現代ゲーム理論でも道義に反した行動が最終的に破滅へ導くことは証明されているから間違ってはいないだろう。

ただ、本音を言わずに相手へ合わせる理屈だけ述べていると自分自身がマキャベリストと誤解される弊害がある。さらに自分の意見がマキャベリズムを奨励するため使われる可能性もあるので、このように言い訳がましく本音を説明している。

理屈だけ述べて誤解される実例：

「孔明マキャベリスト」は嘘！　諸葛亮の統治について真実