中国はいつ台湾へ動く? 食糧買い漁り、戦争準備か

メモ帳(Medium)を撤去したので、ここ本体ブログにて雑文メモを増やしていきます。今日は中国が戦争準備をしているという話について短めな所感。
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中国の食糧買い漁りを戦争準備と見る人もいる
先日はウイルス新株の動きに着目して、「ロシアのウクライナ侵攻が近い」と読み解きました。
弱毒化されたオミクロン株への置き換えは欧州陸戦の準備である:
さらに2020年から中国が世界中で食糧買い漁りを加速させていますが、これを開戦準備と見る識者もいます。
参考記事:
【JBpress】日本をも直撃、世界中の食卓を脅かす中国の「食料覇権主義」
【アゴラ】来年、侵攻は起きるのか?
アゴラより引用:
戦国時代の兵糧攻めはご存知の通り、城を包囲し、食糧を持ち込ませないようにすることです。当時、それに対抗して大量の食糧を城に持ち込み、持久戦に持ち込んだケースもありました。先の大戦の際、日本は石油資源だけではなく、食糧も不足し厳しい戦いとなり、戦後の飽食時代の背景にもなりました。今、中国は兵糧作戦への対策をしている、そしてロシアと融通し合うぐらいのつもりもあるかもしれません。
確かにその可能性はゼロとは言えません。
ただし仮に開戦後の兵糧攻めに備えた買い占めだとすれば、これほど短時間で中国人民14億人分の備蓄食糧を集めることは不可能です。共産党員だけが生き延びるつもりかもしれませんが、それにしても今から慌てて買い占めるのは愚かな行動ですね。
それよりも単純に、現在の中国が食料不足でいよいよ極限まで追い詰められている、と読むほうが正確ではないでしょうか。
中国人民は飢餓に陥っていると推測される
中国では2020年・2021年と立て続けに蝗害(イナゴの被害)、大規模な洪水が発生し、湖北省や湖南省など長江流域の穀物畑が壊滅しました。このため中国人民は現在、深刻な食糧不足に陥っていると推測されます。習近平が「食べ残し禁止令」を出し、大食い動画を削除させたことからも中国の困窮が読み取れるでしょう。
ですから今の中国政府による食糧買い漁りは戦争準備という計算上の行動ではなく、既に不足して危機的状況にあるために必死で世界中から食べ物をかき集めている、と考えたほうが自然です。
冒頭リンク記事(JBpress)で書かれているように、中国はこのような食糧不足に陥ることを何年も前から自覚していたので、弱小国を支配して中国人用の食糧プランテーションを増やしてきました。しかし間に合わなかった。
今、飢餓が発生してから輸入を増やしても焼石に水。14億人の腹を満たすことなどとうてい不可能です。推測するに食糧は中国人口の1割に満たない共産党員を生かすためだけに備蓄されているのでしょう。冒頭リンクでは「人民の暴動を防ぐために人民へ食糧をばらまいている」と仰るのですが、そのような人道政策などを共産国が行うわけがない。ただ自分たち共産党員が飢えるのは嫌なので食糧確保に血眼になっているのでしょう。
しかしむしろ追い詰められているからこそなおさら破れかぶれ、ちょうど太平洋戦争前の日本帝国に似て、戦争を起こして他国を侵略しなければ生きていけない状況にある故に開戦の危機は高まっていると言えます。
幼稚な“謀略”だからこそ撒いた種を刈り取らずにいられない
客観的に見れば材料(食糧、エネルギー、本心からの国民・同盟国の信頼と支援)が足りておらず戦争は不可能。しかし莫大な資金を費やしてコロナウイルスをばらまいたり弱小国を支配したり、各国へ工作員を送り込むなど、自分たちが“謀略”的な準備を充分してきたのだという自負があるからこそ開戦しか選択肢が無いでしょう。撒いた種は刈り取らなければ気が済まないのが人間心理だからです。特に、理想主義に侵された共産原理主義者である習近平は、軍事の理屈にも国家運営の理屈にも無知らしい。このためなおさら、ウイルスなどの稚拙な“謀略”で充分だと考えるはずです。
2013年からの中国を眺めていると、現在の共産党政府の頭にはせいぜい『お子様向け三国志演義』レベルの戦略しかないと分かります。おそらくあれで「自分って賢い! 孔明を超えた」と思っていることでしょう。現に共産党員は「我が共産党の戦略は諸葛亮を凌ぐ」と言っているようです(NHKの取材で見ました)…苦笑、なんて幼稚な。と言うか同次元で並べるな。
現在の中国共産党政権に本物の軍事の知識を持つ人は皆無のようです。あるいは、軍事知識を持つ人がいたとしても発言権を封じられています。これが鄧小平や江沢民あたりの本当に狡猾な、古典的な知識を備えた「中国人」がトップの時代ならばこんな分かりやすい行動はしなかったでしょう。このような言い方をすると語弊あるかもしれませんが、習近平が主席となって良かったと思います。世界が共産国の醜悪さ、幼稚さを再認識することになったのですから。
具体的な行動開始の時期
さて、では中国がいつ台湾侵攻へ動くかというと、まずは国威発揚のために重要な北京オリンピックが控えていますのでその閉幕後だと思います。
それに世界の目を欧州へ向けさせるため、ロシアのウクライナ侵攻を待つ必要があります。
現在のロシアのウイルス感染状況を見ると減少傾向にあるものの、まだ行動するには早そうに思います。来年のオリンピック閉幕頃(2月末)にはちょうど収まって動きやすくなっているのではないでしょうか?
ロイターより引用
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/russia/
むろん、プーチンが完全に習近平の操り人形になるわけがありませんので、ロシアがフライングする可能性はありますが。それにしてもイギリス及びヨーロッパ全域のコロナが概ねオミクロン株へ置き換わってからになると思います。
まとめ。日本人、個人ができること
2022年は世界が戦争の危機にさらされる年になると思われます。ロシアと中国が大人しくしている可能性は低い。第三次世界大戦に至るかどうかはNATOの反応にかかっています。米国バイデンはスルーする可能性が高いと思うのですが、欧州は全く反応なしというわけにはいかないでしょう。
実は今、「籠城に備えた食糧・エネルギー備蓄」をしなければならないのは日本のほうだと思います。
昔々『史記』の時代に一般住民がそれぞれ数年分の食糧を備蓄し持久戦で勝利した例がありました。そのように一般国民が食料備蓄を持つ国は現代でも強いはず。もともと災害列島に住む日本人は災害時のために食糧備蓄している人が多いのですが、さらに少し備蓄を増やしたほうがいいかもしれません。
…本当のことを言えば日本の場合は食糧自給率を100%に近づける努力をべきでしたが、何十年と叫ばれ続けてきたのに日本政府は対策しなかったので今さら不可能ですね。日本国民が個人としてできることは、せいぜい少し備蓄を増やし延命することくらいでしょう。仮に中国が戦争を起こさなかったとしても、中国から食糧を輸入している日本は既に飢餓の危機に陥っているのだと気付くべきです。
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