「後ろめたいことがあるから、劉備を否定し孔明を貶めるんだ」上司曰
タイトルは最近『三国志TK』のドラマを見終わった上司が述べた言葉。
『TK』は中共の意向に偏っていて、あまり良いドラマではなかったようだが、むしろそれ故に上司は背景にある思惑を理解したようだ。
私が
「中国共産党ってよく『琅琊榜』 や『隋唐演義』(どちらも義に篤い英雄が暴君を倒す物語)のようなドラマ放送を許したな。あんなドラマに国民が教育され、革命を信じたら真っ先に自分たちが始末されるのに。…中共には、自分たちこそが暴君であるという自覚が全く無いのかな?」
などと呟いていた時。
傍で聞いていた上司が言った。
「いや、違うだろうな。もし自分たちが正義側だと心から信じているなら、『三国志』ドラマで劉備を称賛させているはずだ。
中共が 曹操を称えるのは“自分たちが暴君だという自覚がある証。自分たちとよく似た暴君の行いを美化して、正当化するキャンペーンを行っているんだろ。
奴らは後ろめたいことがあるからこそ、劉備を否定して孔明を貶めるんだ。一般民をだますために。中共はきっと、民衆が怖くてたまらないんだろうな」※
的確な指摘に痺れた。全くその通りと思う。
上司は学生時代に勉強嫌いだったので、あまり知識はないのだけど正当で的確な目を持っており、時々ビシッと核心を突くようなことを言う。
(特に人物観察が得意。目を見れば相手の本性がわかる、のだとか)
きっと真に賢いのだろうなと感じて、いつも尊敬してしまう。
改めてこの人と過ごすことができて良かったと思う。
※『TK』を観た上司がこのように言うのだから、今のところ共産党が「崇めろ」「貶めろ」と指定しているのは現実の歴史人物だけであるらしい。『琅琊榜』などフィクションはノーマークか。と言うことはフィクションで地下活動の教育を行うのが得策のようだな。…もっとも、文革のように地獄化が進めばフィクションだろうと日常会話だろうと言いがかりをつけられて殺されることになるのだが。実際、太陽(赤い物)を見ただけで「共産党に歯向かった」と言って殺される狂気の世界だ。
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