【アングロサクソンミッション】新型コロナウイルスは人口削減目的? 陰謀論の眺め方
〔現代雑談。常体〕
先日、判断にスピードの求められるデマについて書いた。
この記事ではもう少し長期にわたる大規模な歴史捏造や、陰謀論にどう向き合うべきか? 基礎から考えてみる。(三国志で行われている歴史捏造についてはいつも書いているから今回は省く)
※超長文です。目次ご活用ください
Contents
【基本】陰謀論はその構造に着目すれば真偽が分かりやすい
規模が大きく長期間におよぶ歴史捏造や陰謀論は、嘘を見抜くのに多少の知識が必要かもしれない。
しかし短期で拡散されるデマと違って学習の時間はあるはず。
だからできればある程度、該当の歴史を勉強すべきと思う。例、『三国志』なら正史。日本に対する捏造なら左右に偏らない史料。
フリーメイソンなら近代世界史、やや広い範囲の概観が必要。新奇な歴史捏造や陰謀論に熱を上げるのがたいてい若い男子であるのは、知識が浅いせいだろう。
(ちなみに男性に多いのは、男性のほうが女性よりも秘密の情報に惹かれやすいからか。他人より先に情報を入手して獲物を得たいという狩りの本能?)
だから通常なら成人となり、知識が増えていくにつれて熱が冷めていくはず。
何故なら史実と食い違う話が幾つも出てくるので。
ところがなかには史実を学んで真相を突きつけられても目を覚まさない人がいる。
生まれたてのヒヨコのように初めて知った奇説だけを真実と思い込み、他の知識を得ても一切受け付けない。真実を話そうとする相手には攻撃的となり、相手を黙らせ異論を封じるために殺人も辞さなくなる。
そんな狂信者として完成してしまうと正常な世界へ戻ることは難しい。
今その一歩手前、カルト信者未満の人へ!
今ならまだ間に合うから立ち止まって考えてみよう。
どうかこの下の文も読んで、マインドコントロールから自分を防御して欲しい。
考えの手ほどき
噂話の真偽を調べるには全体的な構造を読むことが大切。
論が嘘である場合、構造を読めばたいてい矛盾しているところを見つけることができる。
逆に正しかった場合、矛盾がない。
具体的には
“構造を読む”とは、その論をプログラムとして眺めてみることだ。
- 誰が
- 何のために
まずこの二点を読み取る。
そして、
- 結果(現実に表れていること)
というエンドが「誰が・何のために」というスタートと矛盾していないかを考えてみる。
流れとして書いてみると、
誰が何のために(主体と目的)→→結果(現時点の現実)
特にこの「→→」部分に矛盾がないかを分析してみる。
つまり、スタートとエンドの間の「→→」に筋の通らない箇所がないか考えるということ。
エンド:結果(現時点の現実)
が、本当にスタートの主体の目的にかない、利得となっているか?
このとき、観察した時点で結果がスタートの目的通りに実現されているかどうかは関係ない。
その目的とするエンドに向かって流れは一定なのか?(スタートの主体の利得となっているか) を見る。
作り話の陰謀論は、たいていスタートとエンドの間の方向性が一方向ではない。
何故か他の主体へ向かって「→→」が横流しされる、あるいは逆流する。言い換えれば、必ず他の主体が得をしている現実がある。
これがミステリ小説だとすれば、行き当たりばったりの駄作。
伏線を大量に書き込むが一切の伏線回収が無い。カタルシス感ゼロ。
「驚きの結末!」で読者の興味を惹こうと焦るあまり、被害者が犯人にすり替わっていたというお粗末な筋書きとなっている(と言うより実際はそもそも罪の転嫁をすること自体が目的なのだが)。これでよく“読者”からクレームが来ないなと呆れる。
では次の項目から具体例を挙げて解説していく。
例 フリーメイソンの陰謀論
世に陰謀論は膨大にあり、なかでも一世を風靡したのが
「フリーメイソンによる世界征服工作」
という陰謀論だろう。
ご存知ない方のために基礎知識を書いてみる。
バリエーションは様々あるのだが、概ねこんなストーリー。
基礎的なストーリー
この陰謀論を説く人たちの話によれば、
「人類の全ての悪事はフリーメイソン(メーソン、メーソンリー)という団体が計画したこと」
なのだとか。
フリーメイソンとは17世紀に生まれた秘密結社。
このフリーメイソンを率いるのはユダヤ人のロスチャイルド家。
フリーメイソンの指示のもと動く実行部隊はイルミナティと呼ばれる。
※実際は違う政治結社
殺人も平気で行うとされる恐ろしい集団だ。
ロスチャイルド家、通称「ロスチャ」は全世界の金融界を牛耳っている。
※ロスチャが世界資産の数%を占める大富豪であることは事実
ロスチャはいずれグローバリズムで世界を征服し、自分がそのトップに君臨してコントロールすることで、ユダヤ人によるユダヤのための世界を築くことを目指している。
※ロスチャ家がメイソンに登録していることは事実だが、メイソンが彼らユダヤ人だけの私物であるという裏付けはない
この目的のためにフリーメイソンはイルミナティへ命じ、数多くの悪事をはたらいてきたという。
ナチスも、ファシズムも、共産主義も、人類の敵と呼ばれる団体全てはフリーメイソンの指示で動いたイルミナティの謀略で生まれたのだとか。
「ええっ、ナチスもユダヤ人の指示!? じゃあ、なぜユダヤ人を殺したの? ヒトラーは共産主義者も殺したよね?」
などという質問は教祖様や信者たちに受け付けてもらえない。
【追記】最近ではこの疑問に対し、「フリーメイソンはユダヤ人を名乗っているが、ナチスに殺されたユダヤ人とは別人種だ(だから旧ユダヤ人を虐殺したのだ)」という抗弁を考え出したらしい。しかしそもそもユダヤ人の定義はDNAではなく“ユダヤ教を信じる人々”であり、ナチスが席巻した当時のドイツでも民族的にDNA診断で振り分けられたユダヤ人などというものは存在しなかった。基礎が誤っている。
ナチスや共産を創設しただけではない。
今やフリーメイソンは台風や地震まで起こせる技術を持っているという。それは凄い。
彼らは人口削減という計画も持っていて、全世界の人口を10分の1以下まで減らすつもりでいる。
そのために人工地震、人工台風を定期的に起こしている。
今回の新型コロナウイルスも彼らがばらまいた生物兵器であるらしい。
それらの計画は全て「イルミナティカード」に書いてある、そうだ。
何故、決して漏らしてはならない陰謀計画を世界中の人が閲覧できるカードに記してあるのか? その理由は永遠の謎だ。
多くの人が信じる理由は、99%の虚構のなかに1%の真実が含まれること
笑……ってはいけない。
これらの話を長期間、真面目に読み込むと何割かは信者となるだろう。
高学歴の人や政治家のなかにも心から信じ、公式に出版物などで主張している人までいる。
何故、信じるのか。
まず第一に「1%の真実が含まれること」が要因かもしれない。例えば、「ロスチャが世界資産の数%を占める大富豪であることは事実」など。
イルミナティに相当する下部組織が行った殺人事件などの小さな陰謀は史実としてあったのかもしれない。(あるいはイルミナティという短期間に実在した政治結社が犯罪したのか? 真相は不明)
それらの小さな真実に魅了されてしまった人は、全体の大雑把な矛盾が見えなくなり騙されることになる。
たった1%の真実があるだけで何故か「ロジカルな話」だと思い込んでしまう。彼らは一部分の精巧さだけで満足し、全体のロジックなどどうでも良いらしい。
些末な情報に敏感な人ほど一部の真実だけに囚われやすく、全体の誤謬を見失う傾向があるようだ。
いわゆる“木を見て森を見ない”。
一本の木に魅了された人は森の奥深くに閉じ籠もってしまい、森全体が見えなくなってしまう。だから森が燃えていたとしても気付かずに死ぬことになる。
もう一点、信じてしまう理由は彼らの「寛大さ」にもある。
情報に過敏な人たちは荒唐無稽というだけで情報をカットしない。不可能・有り得ないと言い切ることが可能なものなどこの世に存在しないことを知っているからだろう。
これは実際に科学的で妥当な態度だし、その考え方が正しく発揮されたなら人類を進歩させる革新的なアイディアをも生み出す。
事実、現代人には荒唐無稽に思える技術も5年後には実現してしまう可能性はある。
たとえば100年前の一般人へ原子爆弾の話をしても「荒唐無稽だ。そんなもの有り得ない、お前はバカじゃないのか?」と笑うだけだろう。
技術は日進月歩で進む。
我々が知っている科学技術などほんの僅かで、数年後の発展さえ未知数だ。
と言うことはつまり、人工台風も人工地震も技術としては可能かもしれない。 実際に今の人類の技術なら可能だろう。(ただし、そのような大規模な実験を全人類に見つからないよう行うのは非常に難しいとは思うのだが)
この通り現実の科学も既存の技術を疑い、新しいアイディアを求める一歩から始まる。
そのため「荒唐無稽だから・非科学的だから有り得ない」との反論ほど、荒唐無稽で非科学的なものはない。
「幽霊はいないと証明できないからいない」という否定論と同じ自家撞着を起こしている。
あるいは、本当は事実かもしれない陰謀論さえ「荒唐無稽である」というだけの雑な批判で検証もされずに否定されてしまうことになる。これが最も危険だ。
(だから軍事専門家は「荒唐無稽」「有り得ない」というワードを絶対に避けなければならない。軍事では、あらゆる可能性を一度は検証すべき)
【見本】Qアノンと中国の謀略を“陰謀論”と呼び、まとめて否定できると信じるウマシカたち
そのような非論理的な反論は避け、論それ自体の誤謬で嘘か真正かを判断すべきと言える。
多少の知識を要すが、高卒程度の世界史でも充分だから努力して読み解いてみよう。
「フリーメイソン陰謀論」の全体的な誤謬、ナチスの例で読み解く
例として
「ナチスはフリーメイソンが生み出して操っていた」
という説を考えてみよう。
この説をごく単純な構造で読み解いてみる。
- 誰が:ユダヤ人ロスチャイルド一族は
- 何のために:優生遺伝子ユダヤの血族による世界征服のために
- 結果:フリーメイソン経由でナチスを操り、ユダヤ人を殺した
は??? 笑
スタートとエンドが壮大かつ明白に矛盾している。
以上、話終わり。
もちろん陰謀論者はこの矛盾についてあれこれと細かい理由を挙げ、「ユダヤ人がユダヤ人を民族浄化する」という説を正当だと主張するだろう。
例えば、
「ロスチャは人口削減を目指しているのだ! とにかく人間を殺せばそれでいいのだッ!」とか
「ロスチャは世界中のあらゆる地域で紛争を起こし人口削減させている、同胞のユダヤ人でも殺すのは当然だ」とか。
しかしどれだけ言い繕っても、 「フリーメイソン=ユダヤ人による世界征服、民族の繁栄」という目的が前提にある限り矛盾は覆せない。
現に歴史事実が示す結果もロスチャイルドの目的と矛盾していると言えるだろう。
――この陰謀論には同じような壮大な矛盾が山ほどある。挙げていればきりがないほど。
結論。
∴この陰謀論は論として根本的な欠陥がある。信じるに値しない。
最新の陰謀論を検証 “アングロサクソンミッション”による人口削減兵器説
一つだけ、現状として悪影響のある新論のみ検証しておく。
その新論とは、
「中国武漢で発生した新型コロナウイルス(COVID-19、SARS-cov-2)は、フリーメイソンまたはイルミナティが撒いた。アングロサクソンミッションによる人口削減目的でのウイルス生物兵器だ」
というもの。
“アングロサクソンミッション”とは?
この話の源流となるのは下の動画(画像下のリンク先)であるらしい。
内容としては
- 第三次世界大戦は計画されている
- イルミナティによる人口削減計画がある
- 最初にイスラエルが核戦争を起こす
- 核戦争のさなかに「中国が風邪をひく」(生物兵器がばらまかれて中国民族が絶滅する)
- 以下は宇宙人などスピリチュアルな内容…
ということであるらしい。
https://youtu.be/_o8hYXBPFn8より |
動画へリンクしておいたが、もし見るなら厳重注意。
こういう話は脳に感染させるウイルスと言えるので、仮想的な「二メートル以上の距離を取る」ように意識することが必要。
つまり取り込まれないよう、鵜呑みにしないように意識を離しながら見て欲しい。
以下この動画のおかしさを指摘する。
根本的な欠陥
まずこの動画の内容で「中国が風邪をひく」との言葉を今の新型コロナウイルス・パンデミックと結び付け、動画が2010年にUPされたものであることに驚愕して信じてしまった方は多いだろう。
残念ながらそのような方は詐欺に遭いやすいと言える。
2010年時点ではすでに世界は2002年のSARS発生を経験しており、2009年の新型インフルエンザの脅威にもさらされた後だ。
「中国が風邪をひく」
とは未来ではなく、既に過去だった。
新型インフルは東アジアではなくメキシコ発生だったが、SARSが中国で発生したときの衝撃が根強く残り「東アジア=新型ウイルスの発生しやすい地域」というイメージが定着したのだろう。現実にウイルスが発生しやすい地帯であることは事実であるし。
これらのことから、2010年に「将来再び中国を発生源とするウイルスで世界がパンデミックの脅威にさらされる」と想定することは可能。
イスラエルをきっかけとする第三次世界大戦、核戦争での人類滅亡などという話は二十世紀の戦争終結後からずっとSFで描かれてきた古典中の古典だ。
当然、現実としてそのような未来はいつでも起こり得る。今もまさに危機は目前にある。
皆が感じている通り「世界を構築してきた今のシステムは限界」に来ているのであり、そろそろ崩壊してもおかしくはない。
つまり上の動画は当たり前に想定できる未来を話しているだけだ。
かなりの高確率で現実化するだろう。(現にウイルスに関しては現実化した)
ただし少なくとも、ウイルスを撒いたのはイルミナティではない。
ユダヤ人の優生遺伝子による世界独占計画、「人口削減計画」などというものも実在していない。
(白人=アングロサクソンの優生遺伝子説による世界独占計画および、東アジア人種浄化計画は実在している。ナチスが堂々と表明した通りに。ただ、今の新コロ・パンデミックはその計画によるものではない)
「新コロはユダヤ人やアングロサクソンが撒いた」説の決定的矛盾
念のため基本にしたがい、この説でも構造を見てみよう。
もし陰謀論者が言うように、今回の新型コロナウイルス・パンデミックがイルミナティ(ユダヤ人・白人)によるものなら、前も書いた通り以下のような矛盾点が生じる。
- 誰が:ユダヤ人と白人(アングロサクソン)が
- 何のために:優生遺伝子ユダヤ民族による世界征服を目指して、東アジア人種を滅ぼすために(中国・武漢で新型コロナウイルスという生物兵器をばらまいた)
しかし、
- 結果:東アジア圏よりも、ユダヤ人とアングロサクソンの多く住む欧米で酷い感染爆発が起きている
スタートとエンドの矛盾。
∴この論は完全なる誤り。
以上。真偽の分析完了。
もう少し突き詰めて矛盾点を挙げるなら、
- フリーメイソンを率いるロスチャ一族は「グローバリズムで世界征服する」計画だったはずが、今回の新型コロナ世界拡散により各国が国境封鎖し、世界はグローバリズムと真逆の方向へ向かっている。
- フリーメイソンとロスチャ一族の権力の源は「世界の何割かを占める金融資産」である。ところが、ウイルス発生による世界経済活動停止により、世界中の金融資産は打撃を受けて価値を大幅に下げている。ロスチャの権力も(そんなものが実在したとしても)相当に削がれて弱まったと言える。
∴フリーメイソン、ロスチャ一族、ユダヤ人、白人…いずれも新型コロナウイルスを撒いた犯人ではない
こんなところで充分過ぎるのでは?
これだけ述べてもまだ夢から覚めない方はもうカルト信者化して手遅れと言える。
スピリチュアル的な話について
これは別ジャンルの話と思うので別館でまた書くつもりだが、この陰謀論に必ず付きまとうスピリチュアル的な話にも言及しておく。
スピリチュアルを、ただスピリチュアルというだけで「有り得ない」と頭ごなしに否定するのはそれもまた非論理的な態度。
なにごとも「有り得ない」だけの題目で否定することはできない。そのような思考停止もまた一種のカルト宗教信者の態度だ。この記事の前半で書いた話を参照。
私は高次の存在を信じる者。
確かに世界は誰かの計画で動いているように見えることがある。
実際、この世は高度な存在の計画が関与しているだろうと私も思う。
間もなく地上に大きな変化が起こる。それは予め計画されている。
(占星術をやっている者なら全員、分かる)
ただしその計画を練ったのもやはり、イルミナティなどではない。笑
そのように地上的で肉体的な存在ではないだろう。
宇宙人の可能性も無くはないが、もっと高次元だろうと感じる。
少なくとも人類ごときが感知できる存在ではないからあがくだけ無駄だ。
人類にできることは、この地上において人道の実現を目指し、同じ人類による蛮行を阻止することくらいだ。
「人口削減計画」はきっと存在するだろうが、その計画を練っているのも地球の自然だろう。増え過ぎて有害となった種に対する“自然淘汰”というものである。
新型コロナウイルスは中国共産党による生物兵器、と考えるのが現実的
最後にもっと現実的な陰謀論を書いておこう。
「新型コロナは生物兵器」という説そのものを荒唐無稽だと頭ごなしに否定する人たちも多いが、それもそれで無考えの思考停止だと言える。
あれが遺伝子操作で作り出されたものなのか、科学的知見に疎い私には分からないのだが、少なくとも軍事的な観点から見て「生物兵器である」と推断できる。
構造を読んでみよう。
- 誰が:中国共産党が
- 何のために:国内民主化を抑え、欧米自由主義社会を破壊し、共産思想による世界革命を果たすために
…的確な強度のウイルスを選び絶妙なタイミングで世界にばら撒いた。春節で海外旅行する国民を使って。
+WHOを操り世界へ拡散
- 結果1〔国内〕:デモを起こした武漢市民の虐殺に成功。特に反乱の危険性が高かった湖北地域を制圧し、国内を分断して民主化の波を食い止めることに成功した。香港デモも制圧。中国国内の反政府勢力は「感染隔離」の名目で一斉に捕獲、処刑。臓器は売るために摘出したが、遺体はウイルス消滅の名目で即座に焼かれるため拷問や臓器摘出の証拠も残らない。
- 結果2〔国外〕:敵対する自由主義国家である欧州、米国、日本等の感染爆発を引き起こし人口削減・経済弱体化に成功。“世界革命戦争”の下地を作った。
矛盾無し。
∴この論は正当、少なくとも現時点で否定する材料が無い。
完璧に首謀者の利益に合致した結果となっている。これでどうやって否定すればいいのか分からないほど。
「陰謀論」などと呼ぶのがおかしい、現実にかなった謀略に過ぎない。
実際、私が以前書いた通りの現実が展開されていく。
以前書いた記事:『新型ウイルスがもし「生物兵器」だったら、目的は何? 習近平の思惑を探る』
ただ結果として当初推測していたよりも遥かに中国へ有利な展開となっているので、上の見方でさえも甘かったと言えるだろう。
まさか合理主義の欧米政府が、これほどの失敗を重ねるとは思わなかった。 残念だ。
(または中国政府にとっても想定外にうまく事が進んで喜んでいるのでは?)
『史記』のような狡猾さと、人道に反する残虐さを兼ね備えた中国共産党は他国の「普通の人間たち」の想定を凌駕していた。
今後も凌駕していくだろう。
まさに“悪魔の思考”を持つ者たち。これがマルクス主義のプログラムだ。
中共は今、必死で「中共ウイルス生物兵器論」を否定しようとしている
最後に昨夜、中共が発信した 『中国の死者数「3333人」』に含まれるメッセージの説明をしておく。
TBSニュースより |
当記事で紹介した「フリーメイソンの陰謀論」では“333”、“3333”という数字がシンボルとして掲げられる。
フリーメイソン陰謀論信者と、ユダヤ人を叩いているキリスト教原理主義者たちに言わせれば「3~は悪魔崇拝の数字」ということになり、この数を見ると脊髄反射的に憎しみを抱くようだ。
しかし真相は“333”、“3333”は古代の神聖なシンボルだったというだけ。
「異教徒(キリスト教にとって)」を憎むようにセットされている陰謀論信者たちは無害な、むしろ宇宙にかなう自然な数を敵として憎んでいることになる。
太陽と星々へ唾を吐く行為。現に彼らは太陽と星々まで憎んで吠えているのだが。この宇宙が嫌ならいったいどこへ逃れると言うのだろう?……
と、その話はまた別枠で書くが、ともかく「3333」などというゾロ目を出せば飛びつく信者が世界にはごまんといるのだ。
中国共産党はこの狂信者たちを利用しようとしている。
上に書いた通り、新型コロナウイルスが中共によって計画的にまかれた生物兵器だということは、ほとんど否定しようがないほど明白な事実となりつつある。
しばらく米国と中国との間で
米:「新型コロナは中国の生物兵器」
中:「いや、米国が武漢に忍び込んで撒いたCIAの生物兵器」
という情報戦の応酬が繰り広げられたが、現実を客観的に眺めて中国が勝つ見込みはない。
そこで目をつけたのが、フリーメイソンの陰謀論・アングロサクソンミッションだったのだろう。
とにかく世界中に「フリーメイソンのせい」「ユダヤ人のせい」にしたい人々は大勢いるのだ。
疑いの目が集中して分が悪い中国にとっては、フリーメイソンへ濡れ衣を着せることが起死回生の一手となるのでは?
無論、公式にフリーメイソン陰謀論は何の効力も持たないのだが。イメージの世界を動かして現実を作り変えよう、とするのが共産国のやり方。
どう見ても整合性の取れない渡邉義浩の歴史捏造などが、ファンに嘲笑されながら未だに叫ばれ続けているのはそういうこと。
「嘘を百回言い続ければ真実になる」
というのが共産思想の教義だ。
今になって突然、十年前の『アングロサクソンミッション』動画が拡散され始めたのは不自然ではないか?
ちなみに中国共産党の真の目的は「コミンテルンによる世界征服」なのであって、中国民族の繁栄でも東アジア侵略でもない。
だから中共に協力する共産主義者たちは世界中に山ほどいるのだ。
フリーメイソンへの濡れ衣を鵜呑みにして拡散してしまうことは、敵の手先となって協力することを意味する。
「新型コロナは中共による生物兵器」と考えるのはあまりにも現実的で、何の意外性もないため魅力はないだろうが、 退屈な現実こそ見つめるべきだ。
殺戮の手はもう今すぐ目の前に迫っている。
あなたやあなたの家族が殺されたくないなら、現実を見ることだ。
-
前の記事
ファクトチェック依存は危険! 司馬懿に学ぶ、戦時情報への向き合い方 2020.04.05
-
次の記事
「中華思想」の嘘を暴く。漢民族は恐怖の侵略民族だった!? 2020.07.12