石丸伸二の正体、暇空茜の限界(2024年東京都知事選雑感)
〔敬称略〕
ここ数日大バズりしている「石丸構文」を楽しく読んでいました。ネットには天才が多いなと感心しきり。
遅ればせながら私も都知事選の雑感を上げておきます。
今回はポピュリズム台頭で胆を冷やした選挙でした。おかげで小池百合子の悪政がかすんで見えました。
それはずっと小池百合子を批判していた暇空茜が、急旋回して石丸伸二をロックオンしたことにも象徴的に表れていました。あの切り換えは30代~50代(ネット世代)の有権者の感覚を代表しています。
一部では「小池百合子が自分の醜聞を目立たなくするため質の低い候補者を仕込んだのだろう」と囁かれていたのですが、さすがにそれは陰謀論でしょう。保守が弱ったために東京を奪えると見られ、群がるハイエナが増えただけと思います。
結果、2024年東京都知事選は小池百合子の圧勝で幕を閉じました。6/15に当ブログでも呟いた通り彼女の出馬表明時点で結果が確定していたと言えます。
やはり消去法で投票した有権者が多かったのではないでしょうか。残念な結果ですが他の候補者たちがあまりに危険過ぎました。泡沫へ投票すれば票がばらけ、侵略者に首都が奪われてしまう。防衛のためには多少不満でも勝てる候補へ票をまとめなければならない。このような現在の選挙の仕組み上、選択肢がなかったと言えます。
侵略者そのものに首都を明け渡すよりも、ハニートラップに引っかかったか私欲に負けたかで売国事業に片足を入れている元保守政治家のほうがマシだという判断です。現状やむを得ない。
しかし言うまでもなく小池百合子の売国行為も問題です。「公金チューチュー」と呼ばれた左翼団体へのミカジメ料払い(これは百合子だけではなく全国自治体の悪しき慣行です)、中国製ソーラーパネル強制や中国企業による火葬場占拠、いずれは水道民営化で外国企業が都民の生殺与奪権を握る可能性大。危機的状況ですので都政の監視を続けていくべきです。
本題、今回の都知事選で目立った“ポピュリズム”についてです。
石丸伸二という偽装された“旋風”
N党が大量の立候補者を出したうえ掲示板をジャックしたり、ほぼ全裸の女性ポスターが貼る候補者がいたり。選挙法違反の事前運動をする候補者が物議を醸したり等々と。有権者をバカにしてあざ笑う候補者の行為が目立った東京都知事選でした。まるで古代ポリス末期のようだなと思っていました。
なかでも今回最も話題をさらったソフィストは、得票数二位を獲得した石丸伸二でしょう。
大手メディアもまさか新人が都知事選で二位獲得するとは考えていなかったようで、各社一斉に
「ネットで大人気の石丸伸二へ風が吹いた! インターネットが政治を動かす時代が来た!」
などとお祭り騒ぎで報じました。
そのネットを眺めていた私は白けるしかありませんでしたが……。
石丸伸二の旋風が“人工”だった件、ネットでは周知の事実に
「石丸伸二の“ネット人気”は金で雇われた応援団(工作員)たちによって偽装されたものだ」
という噂は、当のネット民たちによって証拠が掘り出されて裏付けられています。
たとえば前回引用した暇空茜の解説動画が有名。YouTubeにおける石丸動画の「いいね」数は夜中に爆上がりしており、他のSNS動向や検索数と比較すると極めて不自然である。
【別館】2024年東京都知事選は蟲毒。日本防衛のために擁立すべき候補【追記あり】
クラウドワークスで切り抜き動画の作成者が募集されていた証拠も出回っています。しかもその報酬額は選挙法で定められた限度を超えていたことから、公職選挙法違反の運動員買収行為に当たることは明らかです。
他にドトール創業者などから都知事選挙のために計5000万円を借り入れる・選挙有料広告を打ったり小学生を使って宣伝するなど、数々の公職選挙法違反を犯していることが分かっています。
https://x.com/yuyawatase/status/1806565975728521301 より:
ちなみに石丸氏のネット人気が偽装されたものであるという話は、ごく少数の人々だけが話題にしているわけではありません。既にBingのAIレベルでさえ回答するくらい周知の事実となっています。
BingCopilot(GPT-4)より:
「ネットでは」石丸伸二の偽装されたものであることが知れ渡っているのに、いったいどこの「ネットで」石丸旋風とやらが吹いているのでしょうか??
TikTok(笑)とかでしょうかね?
中共制作のアプリ内では現実世界の情報は入ってきません。TikTokに閉じ篭っている子たちはテレビしか見ない老人たち以下の情報弱者となり、エコーチェンバーで嘘を醸成させることでしょう。
広告費踏み倒し、非人道パワハラ、質問に答えない詭弁症… サイコパスな本性にネット騒然
選挙後にようやく報道されるようになったのは、石丸伸二の言動の異常とも言える独善性。
ちょうど同時期に敗訴確定した裁判の内容が報道され世間を唖然とさせました。なんと安芸高田市長時代にポスター制作費の踏み倒しをしていた。この支払いに抵抗して最高裁までもつれ込もうとしていたという呆れた話。
しかも相手方は実妹が勤めていた会社で、無理を言って突貫で制作してもらったらしい。心意気で受けてくれた会社の料金を踏み倒すとは、なんというサイコパスぶり。
他に恫喝裁判でも敗訴しています。
また落選確定後、好意的なインタビューにも不貞腐れた態度で質問に答えなかったり、若い女子の質問に逆切れして謝らせたり、不快な詭弁を弄する様子がテレビに映り世間を驚かせました。
それらの番組を見た芸人ふかわりょうのX投稿
【心配】石丸さん、サブウェイ注文できるかな
がバズり、大喜利のような「石丸構文」投稿合戦が始まります。
元のインタビューから例文まで網羅した解説ブログ:
この直接的な悪口ではなく大喜利でモヤモヤを解消する流れ、私は好きですね。日本人の才能の一つだと思う。
石丸伸二に対する、表現しづらい不快感でモヤモヤしていた人々の本音が炸裂したのだと言えます。
しかし石丸構文が世間で共感されている様子を見ていても、「石丸伸二のネット人気? どこにあるの?」と首を傾げます。
悪事をズバッと裁く正義の言動が魅力的、と言うのは分かる。たとえ厳しくても本当のことを指摘するのが正しい行いですし、そのような人は評価されるべきでしょう。
だけど石丸伸二の場合、そうではないのですよね……。根本が逆転している。
「厳しい発言をする人は嫌われる」?
違う、違う。そうじゃ、そうじゃない。笑
石丸の場合、自分にとって都合の悪い質問には答えず・相手を批判するときは嘘をついて貶めるから嫌われているのだと思います。つまり自分にとことん甘く他人へ徹底的に厳しいだけの真性パワハラ人間。
もしも石丸が本当に正しいことだけを指摘しているなら、言葉が厳しくても本物の支持を得たでしょう。
追記「偉大な人は公平だ」ジョブズ
この件ではhirokumaさんが上げていた動画解説が秀逸でした。
本当に左右からフルボッコですね。コメントにも書かれていますが、石丸は維新のステルス支援があったために(投票結果から判明しています)左翼陣営から保守とみなされていたことが分かる結果です。
左翼の発言がいつになく“立派な正論”であることには呆れました。どの口が言う! 「質問に質問で返して優位に立とうとする」「論点をずらして質問に答えない(答えられない)」は左翼の専売特許であり、そもそも石丸はそんな左翼に育てられて論法を学んできたからこうなったのであるが……。左翼は褒めるべきところだろう?
石丸はメディアからも批判をされているからまだマシに見えるという逆の展開です。※
動画ラストに引用されたスティーブ・ジョブスの「偉大な人とは」が感動的でした。(しかしコメントにあるように本当、「おまいう」です)
できればこうでありたいですけどね。私は悪意がある攻撃者にまで同じ態度で接するべきではないと思うのですが、相手の収入や身分で態度を変えるのは理解できないほうです。
※7/14追記 当初は石丸伸二批判で足並みを揃えた左翼でしたが、報道各局は後日方向転換し石丸擁護のイメチェンに全力を注いでいます。中共から「石丸を称賛してイメージ改善しろ」と注文が入ったのかもしれません。
石丸伸二は『蒼天航路』の実行者として登場した
前項の選挙法違反も併せて考え、石丸伸二の独善性と反社会性は病的と感じます。
法律違反や道徳に背く行いを悪いことだとは微塵も思っていないどころか、むしろ「法を犯す裏ワザ使ってる僕って賢いでしょ?」と言いたげ。自慢げですらあります。
これは明白にサイコパスの特徴。
先天性なのか後天性なのか分かりませんが、彼が嘘をつくことや犯罪行為、道徳に叛く行いを称賛する集団のなかで育ったのは確かでしょう。
個人的に史実の曹操にも近い人だなと感じました。さすが石丸伸二は『蒼天航路』をバイブルと呼んでいるだけあります。彼自身は読んでいなくても『蒼天航路』の思想根幹をバックの集団から刷り込まれているようです。
史実の曹操:
保守たちも騙されて『蒼天航路』を崇めていますが、現実こういうタイプが首都を奪ったら終わりですよ?
その“『蒼天航路』現実化”を担って登場したのが石丸伸二だったのです。
こんな簡単な暗号にも気付けない人は、切り抜き動画に騙されて石丸伸二へ投票した情報弱者と全く同じです。
(と言うより、史実を知らずマンガを鵜呑みにしている時点でれっきとした「情報弱者」ですが……)
石丸伸二が都知事選で二位に食い込んだ事実は、虐殺魔の曹操へ萌え萌え叫ぶ情弱が多い日本の現実とリンクしています。
つまりこの国では、曹操ほど分かりやすいサイコパスでも権力奪取することが可能だという実験結果が出たわけです。
石丸伸二のバックにいる団体とは
ところで石丸伸二はどうして都知事選で二位に食い込むほどの人気工作が可能だったのでしょうか?
個人の資金ではとうてい無理です。
大規模なバンドワゴン(ネット工作)を実行できたこと、有名インフルエンサーや起業家たちを買って応援コメントを言わせていることなどから、石丸伸二に強力な支持団体がついていることは確かです。
ドトール創業者が5000万円の資金を提供したと明らかにしていますが、この大規模な工作は5000万円ではとうてい足らないでしょう。そもそも何のコネもなく、富豪が資金を出すことはあり得ません。
以下は石丸伸二の背景を私なりに考察してみます。
中国共産党がバックにいる
これは最も有力な説です。
石丸伸二の主義主張、応援団が使っているカタコトの日本語などから考え、彼のバックに中国共産党がついていることは間違いないと思います。
様々な国の選挙に中国共産党が介入していることは分かっています。フィリピンでは女性市長が中国のスパイだった疑惑が浮上し騒然としました。おそらくこれは氷山の一角で、どこの民主国家でも中国の傀儡が選挙に送り込まれ暗躍していることでしょう。
特に、中国共産党は首長選を狙っています。
孫子兵法でも「攻撃しやすいところから攻めるべきだ」(実を避けて虚を撃つ)と説かれています。
国政は攻めづらく、また議席をいくつか奪ったとしても全体のコントロールは難しい。ところが地方自治体の首長選では警戒が緩いうえに、当選してしまえば独裁に近い強大な権力を得ることができます。中共がこの虚を見逃すでしょうか?
東京都知事選は国政よりも防御が緩いわりに、“敵”の主力である首都を奪うことができるのです。阿呆です。
確実に中共は東京都知事選へスパイを送り込んでいるでしょう。
そのスパイとして今回、白羽の矢が立ったのが石丸伸二だったと考えるのはさほど突飛な空想ではないはず。
石丸は安芸高田市の長として独善独裁を見せ、身から溢れ出す野心を隠しきれずにいました。その野心はどうやら名誉欲、権力欲。名誉と権力をくすぐれば確実に食いつくと読めます。傀儡としてコントロールするのには理想的な“素材”です。
同和の思想に囲まれて育った
もう一つ、石丸の背景として重要なのは“同和”でしょう。
あまり私も詳しくないし触れたくない話題なのですが、石丸の出身地であり彼が市長を勤めた安芸高田市は、同和行政が盛んな地なのだとか。石丸伸二の生まれた旧高宮町は同和の大物たちが集まる地で、石丸も彼らの思想を浴びて育ったと思われます。
参考:
なお、同和の思想と言えば共産社会主義(マルクス主義)がほとんどです。
日本において同和問題は長年、マルクス主義者たちが活動の中心としてきたテーマ。
世界中どこでもそうですが、マルクス主義者たちは弱者を焚きつけて“革命”の先兵とするために、その国で最も低いとされている階級の人々へ近付き取り込みます。そして彼らの味方を装って「反差別」の活動をします。欧州ではプロレタリアート(労働者)、中国では農民、中東ではイスラム難民、日本では部落だったのでしょう。
マルクス主義の活動ですから破壊的であり、殺人リンチも日常茶飯事の犯罪暴力集団です。
何かにつけ「差別ダーッ!」と叫んで対抗勢力を叩きのめす。もともと差別されていた集団が実際に犯罪暴力を行うので、別の意味で差別が生まれ排斥が助長される。
現在のLGBTやフェミの左翼活動と全く同じ構図ですが、昔の同和活動はさらに過激で暴力団と組み様々な犯罪が行われてきました。広島では近年まで多数の自殺者を出した教育介入問題などがあります。
さて同和団体には共産党系、社会党系、維新系、自民党系とあり、それぞれの方針も異なれば関係も複雑です。石丸伸二の出身地での対立構造も複雑なので省きます。上リンク先をご参照ください。
とにかく
「安芸高田で同和とか人権とかいうなら、Tさんと、熊高議員。ま、石丸市長も実家が高宮だから、みんな同類みたいなもんだ」
という証言が重要です。
つまり石丸は同和の思想を身近に感じながら育ったし、同和との関係は切っても切れない人物だということです。
石丸がマルクス主義者の上野千鶴子を尊敬しているという話もこの育ちであれば理解できます。彼は空気のようにマルクス主義を吸って育ち、意識もしないでマルクス思想を実行できるでしょう。
まさにマルクス主義こそ嘘をつくことや犯罪行為、道徳に叛く行いを称賛する思想です。
その気質がたとえば中国共産党と仲の良い維新の会※を引き付け、維新の繋がりで中国共産党からの支援を受けた……という流れかなと想像します。
※維新の会は保守政党と思われていますが、実は最も中国共産党と近いと思われる政党です。むしろ近親憎悪でかみ合わない民主党や日本共産党よりも、維新のほうが利権で中共とのつながりが深い政党と言えるでしょう。
結論。悪事に新解釈はない
石丸伸二は今回の選挙後インタビューで馬脚をあらわし一気に評判を落としました。大手メディアが石丸の過去の裁判などを報じ始めた効果もあります。
(今回メディアがめずらしく真実を報道しているのは、石丸と関係の深い同和団体がメディアと仲が悪いからでしょう。特に保守系の読売、労組系のTBSは仲が悪い。朝日系列だけが好意的であるのも理由がありそう)
もし騙されている人がいたなら目が覚めたことでしょう。
しかし「東京は危うかった。これで石丸も終わり、復活することはない」と考えているなら甘いと思います。
彼のような独善マインドの人に反省はありませんし、野心を失うこともありません。バックの団体も石丸に利用価値があると思える限り支援し続けるでしょう。
このため石丸は必ず近々どこかの首長選に出馬すると考えられます。
その際に今回のことを忘れて投票する人が多いのでは? と私は恐れています。何故なら日本人は“悪者”が改心した態度を装うと感動して騙される人が多いからです。
そもそも日本人は“悪者”が大好き。虐殺魔すら“新解釈”という捏造歴史を与えられたら崇拝してしまう人が多いのですから。「逆の視点が持てる俺って頭イイ! 悪を新解釈する俺って懐深い!」と自分に酔ってしまうのかもしれません。
そろそろ自己陶酔から目覚めて現実を見て欲しいです。
人はすぐには変わらない。悪人は当分の間、悪人のまま。悪事に“新解釈”などない。
この現実を受け入れることができなければ、日本人は再び石丸のような人物に投票することになり国土を・命を奪われることになるでしょう。
暇空茜の限界
石丸伸二という僭主の躍進ともう一つ、私が今回の都知事選で胆を冷やした瞬間がありました。
それが、「暇空茜(ひまそらあかね)」が出馬した時です。
YouTubeでこのニュースを知った時、「バカッ! 何やってんだ暇空ッ!!」と思わず画面へ向かって叫んでしまいました。口が悪くて失敬。
ただでさえ保守の票が割れる可能性が高い選挙でした。
そこへ30代~50代の中年層から本物の人気を得ている暇空が出馬したら、この世代の浮動票が一気に暇空へ流れる可能性がある。
トップを走っていた候補の得票数が二位と僅差だった場合、暇空が奪った票が致命傷となりトップは落選し、二位の侵略者へ明け渡すことになります。
もちろん暇空が当選することは不可能。ただトップの足を引っ張り侵略者へ明け渡す役割を果たすだけ。
結果、石丸伸二か蓮舫が東京都知事となる未来が見えて血の気が引きました。
悪手も悪手、暴走にも程がある。
いくら「消去法での投票はさせたくない。皆さんに投票先を与えるため僕が出るしかない」と使命感にかられたとしても、このギリギリの状況で危険を冒してはならなかった。
残念ながら現行の民主主義はアイドルの人気投票ではありません。
有権者も戦略的に“箱推し”(つまり個人ではなく政党や背景の組織に投票する)しなければ死に票となる仕組みとなっています。そして死に票が多くなった場合、現実に共産主義などの独裁政党へ全権を明け渡してしまい、生活や命を奪われる可能性もあります。
だから出馬するほうは、本当に民の生活を守りたいと思うならばなおさら、子供っぽい使命感に突き動かされて他人の票を奪うべきではないのです。
アドレナリンが止まらない人は政治家に向かない
暇空が情に動かされやすい善人だということは前から承知していましたが、今回の行動からもよく分かりました。
そういう熱い人格を皆感じているから、石丸と違って本物の人気を集めているのだと言えますが。
しかしアドレナリンが止まらないタイプらしく、暴走を始めると誤った方向でも走り続けるのが彼の欠点です。
一般人の立場であればその暴走性質が功を奏す場面が多いでしょう。一点突破にて住民訴訟・国家賠償という奇跡の判決を勝ち取ることができたのも、立ち止まらず突き進んだからです。
ところが人々を率いる公人の立場となれば、逆に全体を見る冷静な視点が必要です。集団の統率者が暴走タイプだと、必ず玉砕して全員を崖下へ突き落とすことになります。
公人となるつもりなら「少し立ち止まって考えろ」です。でもこの言葉は暇空には決して通じないでしょう。
暇空がXで
「負けると分かってる戦はするなと言われる。そんなのジャンプじゃない、俺は勝つことを信じて戦う」
(ニュアンス引用)
との呟きを投稿しているのを見かけ頭痛を覚えました。
かっこいい台詞ですが……現実は少年ジャンプのマンガではないのですよ水原くん。
たとえば似たような使命感を担い似たような台詞を吐き、十倍戦力と言われた魏に挑んだ諸葛亮ですが、ただ無謀に暴走するばかりではなく全体戦略を練ったうえでの出陣でした。兵士を無駄死にさせるわけにはいきませんから、歩みは遅く撤退もありました。
カッコ悪いけどそれが現実なのです。
人々のためを思うなら常に自分がカッコ悪いほうを選ばなければなりません。自分のために行うのではないのですから。
大健闘の結果は称えたい。だがこちらもポピュリズム
結果、暇空は11万票を獲得し健闘。
顔も出さず演説もせず、YouTubeでの人気工作もしないでこの得票数は快挙でした。
ただし一位の小池百合子には遠く及ばず、票も割れることなく、それでいて宣伝効果だけはあった「ちょうどいい」結果だったと思います。
これは暇空茜の力と言うよりも賢い有権者のおかげでしょう。
暇空には正義があります。才能もありますし、本物の人気もあります。
ですがこちらもまた一種のポピュリズムです。
政権奪取や侵略という下心を隠したポピュリズムより、遥かに正当なポピュリズムではありますが。
民のためを考える全体の視点を持てない人が、人気だけで政治家となるのは危険なポピュリズムです。
この全体を眺める視点のなさが暇空茜の限界を表しているなと思いました。
「政治家の器ではない」のです。今のところは。
これから年齢を重ねれば変わる可能性はあります。ですが彼はまだ“認知プロファイリング”こと情報分析の専門家であり、戦争なら戦場で指揮する現場参謀タイプです。
ただしそれはもう素晴らしく抜群の才能ですから、分を守れば勝利を得るし高く評価されるでしょう。
この件について、『三国志』好きな彼には分かりやすいかなと思って私が
「水原さんは才能あるが私怨で暴走する。法正さんタイプだ。(政治家ではなく専門家として)分を守るべき」
と意見してみたらブロックされてしまいました。法正の喩えが気に入らなかったのか?笑
悪意ある批判と誠意からの指摘の区別もつかないで拒絶する。こういうところも政治家向きとは思えません。
『蒼天航路』という侵略マンガを称える政治センスのなさ
最後に暇空が政治家向きではないと言う最大の理由を挙げておきます。
暇空は『蒼天航路』『キングダム』が中国共産党のプロパガンダマンガだと気付かなかったようで、それらの作品の大ファンを公言していました。
恥ずかしい……。左翼と一緒に手をつないで虐殺王マンセーするのですか。日本が侵略され、日本人が虐殺されることを歓迎するのですか。
対決していた石丸伸二はこの時、内心で暇空をバカにしてニヤニヤしていたでしょう。日本人は愚かにも自分たちを虐殺するためのマンガを称えているから、中国共産党員に嘲笑されています。
暇空は左翼団体と戦いながら“新解釈”というマルクス主義らしい歴史修正、文化革命にさえ気付けなかったのでしょうか?
この政治センスのなさ、イデオロギーに関する無知に呆れてしまいました。
これこそ暇空茜の才能に限界を与えている要因でしょう。知識・視野に偏りがあるらしい。
マンガしか読んで来ないとこうなるのか。マンガは素晴らしい文化作品ですが、マンガだけに偏るのも問題。大人になるまでに少しは文字だけの本も読むべきでしょう。
まして暇空は左翼団体と戦っているのだからせめてイデオロギーの基礎くらい勉強すべきです。敵はとてつもなく狡猾で残虐。基礎知識がないまま戦えばなぶり殺されてしまいますよ。
残念ながら今のままでは彼が若くして命を失う可能性は高いと思います。
今からでも遅くないので左翼イデオロギーの基礎を学び、マンガなどに施されている文化大革命の犯罪に気付いて欲しいです。
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