毛沢東と『三国志』、曹操崇拝について。蜀を「悪」と定め貶めた中国共産党

このブログで何度も書いてきた通り、日本では現在、中華ジャンルの歴史書き替えと日本人洗脳が進められています。
今回偶然にも、この『三国志』ジャンルにおける歴史捏造の背景について大変良い解説を見つけました。
貴重な証言として引用させていただきます。
Contents
簡単にご説明。中華ジャンルの犯罪とは?
先に中華ジャンルで行われている歴史捏造という犯罪について、この記事だけ読んでいる方のためにご説明します。
(他記事で書いたことを短くまとめるものです。必要のない方は次項目へ)
中華ジャンルにおける犯罪とは
まず「中華ジャンルで行われている犯罪」とは何か? をご説明します。
これは思想・政治上の目的で、史実を書き換えるために捏造された話を流すプロパガンダのことです。
たとえば『キングダム』などのマンガを使って、虐殺王・始皇帝を「平和を目指した正義の人徳王」とする新たな歴史が造られました(つまり歴史捏造)。NHKなども宣伝に加担し、この真っ赤な嘘を日本人の脳へ強く刷り込んでいます。
また『三国志』ジャンルでは、これまで日本人にも人気だった蜀人物を「極悪非道の悪人ども」と呼んで嘘の話によって貶めるいっぽう、始皇帝と並ぶ虐殺王・曹操については
「曹操様は素晴らしい人格者で完全無欠の天才! 正義の人!!」
と激賞して善悪反転※させる宣伝が行われています。
※私には蜀の劉備や諸葛亮を善・曹操を悪などと二元論で分ける気持ちは全くありません。しかし少なくとも1800年もの間、中国人や日本人が「蜀は正義」「曹操は悪」と考えてきたことは事実です。それは曹操が民を虐殺して独裁圧政を進めた人物で、蜀人物たちはその曹操に対抗して野望を阻止したから。東アジアの人々はそんな『三国志』で道徳観念を養いました。しかし現代、この善悪を反転させ道徳を破壊する工作が行われているわけです。
参考。曹操の実像:
曹操崇拝プロパガンダの経緯
『三国志』ジャンルでの曹操崇拝・蜀貶めの宣伝は、この20年ほど非常に広範囲で大規模に行われてきました。
始めはネットに曹操を称賛する書き込みが大量に溢れました。この客観性ゼロ・史実無視の曹操崇拝信者たちは、妄信的に曹操を崇拝して虐殺なども正当化する書き込みを連日投稿。さらに、史実を叫んで抵抗する蜀ファンたちを暴力的な言葉で攻撃・脅迫し、ジャンルからの追い出しをはかりました。実際、不快な体験をした蜀ファンたちはジャンルへ興味を失い離れて行ったそうです。
妄信的な曹操信者の例(2022年):
続いて、商業マンガ『蒼天航路』による造り替えた歴史(嘘)の拡散が行われました。マンガしか読まない人が多い日本では「『蒼天航路』は史実だ」と教えられたままに鵜呑みにし、熱烈な曹操ファンとなる人が増えたようです。こうしてマンガによる曹操崇拝教の布教活動は大成功しました。
さらに現在では、渡邉義浩を筆頭とする学者たち※による、書籍での歴史書き替え~日本人洗脳が始まっています。学者の肩書きを使って「これは史実だ」と教え込むために、当然ながら何も知らない日本の若者たちは心の底からそれを史実と受け止めて信じています。
悪徳な運営を行う『はじめての三国志』も同じ流れに属する集団。
マニアさんによる三国志ジャンルでの体験:
ビギナーを狙い撃ちで洗脳する悪質さ! 鵜呑み癖をやめよう
『はじめての~』などの看板からも分かる通り、これらの者たちは何も知らない若者・初心者をターゲットにして洗脳活動しています。どれほど稚拙でひどい捏造話でも、初めてマンガや本を読むビギナーたちなら史実だと信じ込ませることができるからです。
このように多くのネット書き込み集団や、犯罪団体、有名大学の学者までもがタッグを組んで同じ一つの「善悪反転・文化破壊」という共通目的のもと捏造歴史を拡散しています。
“曹操崇拝”の宣伝活動に関わるこれらの人々が、皆同じ台本を使って、同じ言葉を繰り返していることに気付かないでしょうか?
彼らの合目的的な行いが、たんなる流行や個人の意思で行われていると思えますか?
未だそう思えるなら相当にお目出たい。
私のこの話は中華ジャンルの歴史マニアには「妄想」と呼ばれ嘲笑されているようです。しかし、ここまで明白な事実を見てもまだ「妄想」と思うようなら、もはやあなた方は歴史ファンなどと名乗ることをやめたほうが良いです。
現在現実の、自力でたくさんの証拠を見ることができる出来事すら読めないのに、遠い古代の歴史など理解できるはずがないではありませんか?
温故知新もできず、ただポカンと口を開けて放り込まれるフィクションを史実と思い込んで呑み込むだけなら、歴史という趣味は有害な毒物にしかなりません。
現に今、あなた方の口に放り込まれているのは捏造された歴史という毒を含んでいる。しかも精神を破壊し、あなた方を奴隷化するための猛毒です。そのことに気付かず喜んで呑み込むだけ。そして危険を叫ぶ人を「妄想家」と呼んで馬鹿にして毒を喰らい続ける。いずれ奴隷の殺戮マシーンとなって家族を殺し始めることでしょう。
すでに日本人の文化と価値観は破壊し尽くされてボロボロです。精神侵略と奴隷化は始まっている、早く目を覚ましてください。
『三国志』の曹操と毛沢東の関係について教えてください! 良回答
こちらは知恵袋でたまたま見つけた質問と回答です。
日本で中華ジャンルの危機に気付いて叫んでいるのは、残念ながら筆者くらい。他の日本人でご存知の人は皆無なのでは…? と疑ってきましたが、やはりご存知の方はいたようです。この引用で、私の話が「妄想」ではないことを分かっていただけるのでは。
質問:
『三国志』の曹操と毛沢東の関係(文化大革命期における)について詳しく取り扱った書籍をご存じないですか?もしくは『三国志』と日中両国人との関係でもいいです!よろしくお願いします!
毛沢東は、文革の時、それまでの曹操=悪党というイメージを覆し、曹操を高く評価することで文革に利用したと、聞いたのですが、その事についてもっと詳しく知りたいと思います。また『三国志』が、現代の日中両国人に与えている影響や、受容の変遷などについても詳しく解説してある書籍はないでしょうか?hak********さんの質問 2008/12/18 13:49
ベストアンサー:
毛沢東は、
批林批孔運動として、1973年8月から1976年まで、
林彪と孔子及び儒教を否定し、罵倒する運動を繰り広げました。
中国の思想のうち、
法家を善とし儒家を悪とし、孔子は極悪非道の人間とされ、
その教えは封建的とされ、
林彪はそれを復活しようとした人間であるとする考えです。
こうした儒法闘争と呼ばれる歴史観に基づいて中国の歴史人物の再評価も行われ、
善人と悪人を分けました。【善人】
少正卯、呉起、商鞅、韓非、荀況、李斯、秦の始皇帝、漢の高祖、漢の文帝、
漢の景帝、曹操、諸葛亮、武則天、王安石、李贄(李卓吾)、毛沢東ら。
当ブログ筆者注
【悪人】
孔子、孟子、司馬光、朱熹ら。特に、
「自分が他人をだますことがあっても、
他人が自分をだますことは許さない(そうなる前にその人を倒す)。」
という言葉を気に入っていたように、
毛沢東は曹操に対して強い思い入れをもっていたようです。毛の詩の才能は名高く、
本人も、「沁園春・雪」という詞の中で
歴代の皇帝の中でも自分ほど文才のある者はいないと述べたように
絶大な自信を持っていましたが、
その毛でさえ、曹操の詩だけは自分に匹敵すると思っていたそうです。文化大革命期には、「海瑞免官」や「水滸伝」論争など、
歴史上の人物や小説の文芸論に
政治的メッセージを込めるという知的(陰湿?)な政争が流行しますが、その中には
「曹操の名誉回復」
(関連サイト探しましたが、見つかりませんでした。)
という論文もありました。おそらく「戦場の詩人」という戦略家と芸術家という両面を兼ね備えた美学を
自らと重ね合わせていたのではといわれています。郭沫若(かくまつじゃく )[1892~1978]が、
論文「替曹操翻案」を発表しており、
これは当時悪人扱いだった曹操の評価を改める大議論のキッカケとなりました。
ちなみにその際に発表された論文の数々は
郭沫若のものを含めて『曹操論集』という書物に編集されています。↓「替曹操翻案」です。参考まで。
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,eCR-CJ,bT,hT,uaHR0cDovL3d3dy5zYW5ndW9jbi5jb20vc2dfYXJ0aWNsZS9saXN0LmFzcD91bmlkPTEzMDE=,qlang=ja|for=0|sp=-5|fs=100%|fb=0|fi=0|fc=FF0000|db=T|eid=CR-EJ,※当ブログ筆者注 2021年現在、翻訳ページはリンク切れ。日本語で参考になる論文は『『曹操論集』:曹操論争よりみた中国「中世」史の理論 』。原語書籍は、図書館検索。
魯迅[1881~1936]も曹操を積極的に評価する旨の記述を残しています。
かえるさん 2008/12/18 20:19
非常に的確で詳細な資料、大感謝!!
2008年の質問回答とのことですが、今まで知恵袋やネット検索でも見かけたことはなかったので、今回ここへ辿り着けたのは運命の導きと思います。
『曹操論集』の論文については私は知らず。(私は現地中国人の話と、かつて読んだ中国近代史の記憶の総合で語っている者。中国共産党側の文書という証拠を掴めなかったためありがたい)
これこそ現代、日本で行われている曹操崇拝の聖書と言えるでしょう。渡邉義浩や『蒼天航路』、日本の曹操信者工作員たちはこの聖書を台本としてコピーし、プロパガンダをばらまいている。
毛沢東が「善人」のなかに諸葛亮を入れていたのは意外なことでした。そのわりには文革を経た1980年代、諸葛亮を貶めるための論文が大量に書かれているので、やはり文革のどこかで諸葛亮は「儒家」「道家」として批判する方向へ転向したのだと思われます。
諸葛亮が文革で貶められたことを裏付ける事実:諸葛亮の子孫とされる人々が暮らしている諸葛村も、文革のときにかなりの弾圧を受けて破壊されたらしい。現地中国人によれば「その村は徹底破壊されて住民も処刑され滅んだかもしれない、今いる人たちは役者では?」とのこと。真相不明。
その後、1980年代後半~2000年代にかけて、儒教への弾圧が弱まるとともに諸葛亮の評価もまた上げられたわけですね。ただし、共産主義と同じように民衆を虐げて弾圧する悪い「法家」の「独裁者」ということで、史実の孔明のキャラクターを作り変えて(事実も捏造した。たとえば、孔明がミャンマーまで出征して奴隷をかき集めた…などという酷い嘘を)。
共産主義者の手により、共産主義者らしく捏造された「ニュータイプ(嘘)孔明」:
日本左翼の間でも所属する団体によって、諸葛亮に対する扱いが割れているようです。
〔主な団体の方針〕
・古典左翼、儒家嫌い → 孔明貶め。文化大革命後の論文通りに誹謗中傷。
・在日朝鮮人 → (臣民教育の象徴、敵である日本人と見なして)孔明貶め。下品で汚い悪口を叫ぶ。
・現代左翼(渡邉義浩ら中共御用学者) → 現在の中国共産党の意向に沿って、孔明を「共産主義者」らしい極悪非道のマキャベリストに仕立て上げて称賛(渡邉のように「孔明ファン」を名乗るなど、一見称賛しているように振る舞うところが他団体との違い。ただし彼らが称賛するのは、あくまでも共産主義者らしい犯罪をする捏造キャラの孔明に対してのみである。「孔明は独裁した・虐殺した・ミャンマーから奴隷を引っ張ってきた」などの話を堂々と捏造しているのが特徴)。特に中華の道徳根幹となった、劉備への忠誠心※は絶対否定。
※何よりも忠誠心などの人間愛や感情は、共産主義にとって「存在してはならない悪」。このため現実にあった諸葛亮と劉備の信愛は必ず否定しなければならない。現に渡邉義浩らは必死で否定活動を続けている。
〔おまけ〕
保守か一般人で曹操ファンはただの無知、騙されやすい人。あるいは殺人鬼に共鳴するサイコパス。
日本の三国志ジャンルで暗躍する工作員たち、詳細:
参考。渡邉義浩が必死で人間愛を否定する様子。なにが「研究者の狂熱」だ。命令に従わなければ殺されるのだろうから当然。自己保身のため:
追記 当の中国大陸では曹操崇拝が全然浸透しなかった件…
現在、このような激しい布教活動によって、日本人には洗脳された曹操ファンが増えているようです。
しかし当の中国大陸では全く共産党の話は信じてもらえず(笑)、民間に曹操崇拝が浸透することはありませんでした……。
中国大陸で曹操崇拝の蜀貶めを叫んでいるのは、共産党員と五毛党ばかり。今も相変わらず蜀人物は圧倒で人気だそうです。
日本でよく「中国で蜀の人物は全く人気ない、特に孔明は嫌われている。中国で人気一位は、我が曹操様である」という書き込みを見かけますが、これも真っ赤な嘘でしたね。
諸葛亮への中国人評価:
このように大陸で伝統教育はとても強く、洗脳など全く受け付けない免疫となっていることが分かります。
だから中国人たちは、日本人が曹操を崇拝していることを知って「なんで日本人は曹操ファンになった??? バッッカじゃねーの、頭悪過ぎww」と嘲笑しているのです。
恥ずかしいのは、プロパガンダという毒まみれのフィクションでも無考えに鵜呑みにしてしまう、日本人のこういうところですね。故にメディアの嘘もすぐ信じ込む。…溜息
鵜呑み癖をやめてもう少し考えましょう。恥ずかしいし、危険だから。
謝辞
二重思考で都合よく主義を変えながら生きているあの犯罪者たちの台本は複雑極まり、読み取るのは困難です。しかし、このたび「曹操崇拝」の聖書を見つけたのは僥倖でした。
ベストアンサーかえるさんへ、最後にもう一度心から感謝。
知恵袋にも時々こういう識者が降臨するから捨てがたいです。
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