ヒストリア『三国志英雄たちの秘密』人形劇ファンの心を踏みにじった精神暴力
『空旅中国』ではめずらしくまともな内容を放送したNHKでしたが、2019年8月に放送されたこちらの番組は“通常運営”で、中国共産党のプロパガンダを堂々と流しました。
歴史捏造の大嘘をテレビで大々的に放送することがまず、許せませんが。(いつものこと)
かつて『人形劇 三国志』が好きだったファンの心を徹底的に踏みにじる目的で、わざわざ当時の人形・本物の声優たちを使って嘘を流した行為に激しい憤りを覚えます。
人の心を殺すことを目的とした番組を作るとは。
極悪非道、人非人。
内容も酷い歴史捏造で善悪逆転の犯罪、人間性を破壊する悪魔の仕事でした。さすが人間性を失う思想の持主ならではの行いだと思います。
とうてい許すわけにはいきません。この件を拡散してください。
※以下、本文は常体。2018/8/29に書いたプライベート日記から転載です。現在状況に合わせて推敲しました。(アイキャッチ画像引用元:ヒストリア・オンデマンドより)
Contents
「徹底解明! 三国志 英雄たちの秘密」という歴史捏造番組
昨夜、家族が「お楽しみのプレゼントがあるよ♪」と言って録画した番組を見せてくれた。
NHKヒストリア『徹底解明! 三国志 英雄たちの秘密』。
『三国志展』に絡めた内容であるらしい。
家族は私のことを普通の三国志ファンだと思っているのだな……。わざわざありがとう。
孔子学院院長※・渡邉義浩が牽引する『三国志展』のサポート番組ということだから
「どうせ曹操一人を“素晴らしい英雄”と褒めたたえる、中国共産党によるプロパガンダ番組だろう」
ということは容易に想像できた。
気が進まなかったが、家族の厚意を無駄にしたくなかったのと、犯罪はウォッチしておかなければと思って渋々観た。
内容は――想像以上の直球プロパガンダで驚いた。
※孔子学院とは:
渡邉義浩とはこの中国共産党下にある「孔子学院」早稲田大学の院長で、今の日本において三国志界を牛耳る千人計画学者。書籍出版・大学その他の講義・NHK出演などで精力的に歴史書き換えプロパガンダ(日本版文化大革命)を行っている。
【千人計画とは】中国共産党による外国におけるスパイ作戦。学者など専門家を勧誘しスパイとして活用するもの。ウィキペディアアーカイブ参照
【渡邉義浩の学説について】
堂々たるプロパガンダ番組… 一般民を装った工作員たちへのインタビューを流す
番組では冒頭からとにかく
「曹操は素晴らしい正義の人で、中華一の英雄だった」
「曹操は天才的に頭の良い知略の人だった」
と絶賛。
さらに中国一般民(を装った中共シンパ、工作員)にインタビューし
「曹操様が大好きです。曹操様は我々の英雄です」
と言わせる。
※中国本土では実際、一般人は今も曹操を激しく憎んでいます。曹操が虐殺王のサイコパスだった史実を知っているからです。日本で行われているプロパガンダを鵜呑みにして、曹操を絶賛するような話を中国本土の人にすると軽蔑・嘲笑・罵倒を浴びますので注意。どうか日本の恥をさらさないでください。曹操は織田信長ではありません、史実を学んでください。
【参照。大陸~中華圏の人の三国人物評価】
曹操墓の真実、虐殺や拷問処刑の史実はカット
曹操墓も、曹操の質素さと高潔な人格を裏付ける証拠として用いていた。この辺りはいつものことだ。
なお曹操墓について事実を述べると、確かに「漢代の皇帝に比べれば質素」だったが、金銀財宝はたくさん副葬されていた。常識人の基準ではとうてい「質素」とは言えない。
番組ではこの事実に触れず、いかにも「粗末な服と勉強机しか入っていない質素な墓」だったかのように装い、曹操が高潔なイメージとなるよう仕上げていた。
そして当然に、曹操による民衆虐殺や拷問処刑の話は完全カット。
なるほど、
「天安門事件で虐殺された民は一人もいない」
とあくまでも言い張るあの共産的な手法ね。
都合の悪い情報は全部カットするんだ。ふうん。中共らしいな。
中国共産党を投影した素晴らしい英雄である曹操様が、虐殺なんてするわけないかあ。さすが中共が造り上げた架空世界の英雄。
これによって、
「天下統一を目指した我らが曹操様は素晴らしい」
「同じく天下統一(世界制覇)を企てている我々中共も素晴らしい。我が主席様は曹操様と等しく現代の英雄である」
と日本の皆さんに絶大アピールできたわけだ。
日本国民が金を出し、日本国民のための公共放送局であるはずのNHKを使って外国のプロパガンダを行うという異次元の背信行為。
曹操よ、これであなたが大好きだった拷問処刑という趣味も、歴史からカットされてしまったな。
史実の人格を否定され新たなキャラに作り替えられて、曹操も気の毒に。
今の曹操崇拝は『三国演義』をも上回る悪質なフィクションだ。今や史実をベースにしたファンタジー『演義』のほうが、史実に近い印象となってしまった。
【史実の曹操】
関羽が死亡した経緯がカットされた謎
不可解だったのは、この番組では大まかに三国時代の流れが紹介されていたのに、呉が蜀との同盟を裏切り関羽を殺害した話に触れなかったこと。
話の流れとしてとても重要なポイントだ。
特に、今まさに起きているホットなニュースを投影できる、公共放送局としても都合の良い話だと思うのだが。
何故触れなかったのか? 意図的なカットか。
同盟相手を裏切るという歴史事実をカットした理由、推測
おそらく条約を無視して裏切りまくっている中国共産党、および他の共産国(韓国の左派政権を含む)を意識させないためにカットしたのだろう。この番組放送当時、韓国が日本やアメリカを裏切りGSOMIAを破棄した出来事も背景にある。
ファンの心を踏みにじる、人でなしの犯罪
この番組で最も許せなかったのは、NHKが日本の三国志ファンの「心」と思われる人形劇を使って
「劉備と孔明は信頼し合っていなかった」
という例の歴史捏造プロパガンダを行ったことだった。
人形劉備に
「コイツ(孔明)裏切るかもしれないから釘を刺しておかなければ」
と語らせながら遺言させ、
人形孔明にも
「実は皇帝になりたかったんだけどな……」
と言わせる。
これを本物の吹き替えをやった往年の俳優たちを用いて行った。
私自身はこの人形劇を観て育った者ではないので思い入れはない。でも、三国志ファンの人たちが皆「人形劇が大好きだった。子供の頃、夢中で観た」と言っているのを知っている。
そんなファンの方々の心を土足で踏みにじり、高笑いして嘲笑するこの裏切り行為を目の当たりにし、さすがに怒りで体が震えた。
外国の謀略プロパガンダを流すという行いだけでも許せないのだが、さらに純粋に『三国志』を楽しみ物語に憧れたファンたちを嘲笑し、美しい人形までをも穢すという。
許せない。
間違いない、NHKという放送局(の左派幹部※)には人間の心が無いのだ。
※追記 NHKも一枚岩ではない。先日の「孔明が挑んだ蜀の道」(下記事参照)には中共の政策は感じられなかったし、むしろ中共の人権侵害を取材した反共番組もある。一枚岩ではないからこそなおさら左派幹部による中共プロパガンダ番組が挿入されていることに腹が立つ。災害放送以外はオンデマンドだけで切り売りすべきだ。
ラスボス、渡邉義浩の登場
人形劇で非道な裏切り物語が演じられた後、満を持してラスボスたる渡邉義浩が登場。
歴史学者の肩書を振りかざして、
「劉備は諸葛亮を信頼していなかったのです。諸葛亮のほうも地位を簒奪して皇帝になりたがっていた。そこで、諸葛亮に釘を刺すために“息子から地位を奪って王になれ”と言ったのです」
としたり顔で歴史捏造の解説を入れた。
天下の公共放送で行われている犯罪行為を前に、怒りで震えながらもどうすることもできない私は黙っていたが……。
予想外のところから援護射撃が。
渡邉義浩が解説した瞬間、一緒に番組を観ていた家族が叫んだのだった。
「ハア?? 何言ってんの。
あの立場で、あの状況で、孔明って人が皇帝になりたいなんて思うわけないじゃん!!
あの人って歴史学者? 嘘でしょ。こんな阿保な人が歴史学者を名乗ってるんだ? 早稲田大学ってレベルが低いね」
注目。このように言った私の家族は、『三国志』についてほとんど知識がない。
(登場人物名もほぼ知らない)
つまり、知識のない人が、初見で「バカじゃないの」と思える筋の通らない捏造話を渡邉院長はばらまいていることになる。
この家族の言葉で少し留飲が下がった。感謝。
追加。一枚岩ではないNHKスタッフの密かな抵抗にも少し救われた
この番組ではとても注意深く、蜀の劉備や諸葛亮を称えることにつながるエピソードを省いていた。
(もちろん蜀人物の行いを認めるような言葉はわずかもなかった。そればかりか悪人としての人物像を人形劇で作り上げた)
わずかでも蜀人物にとって有利となるエピソードを入れてしまうと、きっと上層部から怒られて処分されてしまうのだろう。
ところが番組ラストに『三国志展』の取材として流したインタビュー回答は、今もまだ日本において蜀人気が主流だということを表したものだった。
小学生「劉備が好きです! 劉備劉備!」
大人「諸葛亮が一番好きです」
(曹操に関する回答はゼロ)
番組内で表現することができないから、インタビュー回答として流したらしい。
こんな密かな抵抗メッセージにも救われる想いだった。
サイレント・マジョリティーたちに助けて欲しい
この後、さらに家族から
「あんなバカな教授の作り話を信じる人なんか一人もいないよ。安心しな」
と慰められるというまさかの展開を迎えた。笑
家族は私の事情やネット上の書き込み等を知らないというのに何故か慰めてくれた。よほど怒りが顔に出ていたのかもしれない。
この人の言う通り。
確かに上級の三国志ファンは渡邉義浩や柿沼陽平の説を鼻で笑い、相手にもしていない。
初めて三国志に触れる人も、彼らの説が道理に合っていないことはすぐに分かるだろうか。
ただアンチ蜀の書き込みばかりネット上にたくさん溢れ、渡邉義浩や柿沼陽平の説を鵜呑みにして絶賛しているかのような声が溢れている。
現実では本気にする一般ファンを見かけることは無いのに、これだけ絶賛の書き込みばかりが溢れるのは不自然だ。
(はっきり言えば工作員による書き込みなのである。自明のこと)
いっぽう真っ当な感覚を持つ一般ファンは公の場では沈黙している。
これら「頭のおかしい説」をただ鼻で笑うだけで、何も感想を書き込まないのだろうか?
何故?
現実では色々とまともな意見を言っているのにネット等で発言したことのない人に尋ねてみると、
「バカは放置しておけばいい」
「自分がちゃんとした考えを持っているから、ネットなんかで意見を書かなくても大丈夫」
という答えが返ってきた。
バカを相手にしたくない、という気持ちは分かる。
書き込みするのは面倒臭い、という気持ちも。
私もできればバカを相手にしたくないし、放置しておきたい。
このような捏造話を目にするだけで心が搔き乱されて辛い、精神的にも大変な負担だ。
でもそんなことを言って嘘を放置していたら、いつの間にか人権を侵害する外国に占領されていて明日は奴隷の身となる。
嘘も書き込みが多くなれば権力となり、強制的な真実となってしまうのだから。
「サイレント・マジョリティー(物言わぬ多数派)が一番罪」と言われることがあるが、そうかもしれないと思う。
声を上げることは、誰かへのボランティアではなく自分の身を救うため。
心ある一般の人々へ、どうか上のような政治プロパガンダに対する本当の感想を書き込んでください。
まともな感覚を持つ一般の方々だけが頼みだ。
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