【返信】江崎道朗氏や小泉信三氏の本、良書と思います

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いただいたメールへの返信です。

M様、たくさんメールをいただいていたのに返信遅くなりました。記事にて返信、失礼致します。

(政治ブログの性質上、セキュリティの観点からこのような形での返信とさせていただいております。書籍を出されている方なのでお名前を掲載しても大丈夫かなと思いましたが、念のためイニシャルとしておきます)

メール文を引用しながら返信致します:

興味ないかも知れないですが、将棋が伝統文化なのは嘘ではないかと最近感じています。 コンピュータに負けるわ、冤罪事件起こすわなのに、将棋ブームとかマスコミの力は本当に恐ろしいと思っています。3S政策の一種なんですかねえ。

将棋ですか、興味ないことはないです。個人的なトラウマがあって盤上の勝負事を避けてきたという、少々特殊な事情を抱える者です。始めればハマる気がしますので老後の趣味に取ってあります(認知症予防のためとも言う、笑)。

それにしても将棋は、世間的にはマニアックなほうの趣味ですよね。

将棋が伝統文化ではない? それは初耳です。将棋の元型が中国から入って来て日本で進化し今に至るという伝統を捏造するのは難しい気もしますが、確かに、将棋ブームを装うマスコミの盛り上げ方は世間とずれていると感じますね。

おそらく冤罪事件※の遥か以前に、一般人の将棋に対する興味はマスコミが言うほど高くないでしょう。藤井聡太くんのニュースでも食べ物の話しかしないのが証拠。細かい将棋の試合内容を伝えずに表面的で愚かな話しか報道しないのは、確かに3S政策の一種かもしれません。

※12/20修正 「免罪」と書いていましたが「冤罪」の誤りでしたね。すみません。嫌味で書いたわけではありませんので、悪しからず。

倉山満さんがあまり良くないというのはショックでしたが、江崎道朗さんはどうなのでしょう?『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』とか良いと思ったのですが。 『虐殺器官』は本当に面白かったです。

倉山満氏の本、特に中国関連は中華史を少しでも知っている者から見ると本当に幼稚な嘘ばかりで笑うしかないですよ。稚拙な嘘で固めた民族ヘイト史。蛮行の真犯人(共産社会主義者)から目を逸らさせる目的で活動されている真性の「似非保守」でしょう。

江崎道朗氏は、少なくとも『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』は良書と思います。この分野の本で最も真実に近いのでは。話に矛盾がなく情報の出どころも示しており誠実です。おそらく馬淵睦夫氏などのユダヤ陰謀論よりも、この「コミンテルン」謀略説のほうが圧倒で真実性が高いだろうと思います(重なるところはあるのでしょうが)。

【リンク】江崎氏の新刊も山川教科書を引用しながらの反証で、分かりやすそうです。『「日本人が知らない近現代史の虚妄」が浮き彫りにする戦後日本の巨大な盲点とは』(アゴラ記事)

『虐殺器官』は面白いですよね。まさに核心を突いた天才の小説、架空の話でありながら現代を正しく描いていると感じました。伊藤計劃氏が夭折したのが惜しまれます。

私は将棋指しの米長邦雄と麻雀打ちの阿佐田哲也と学生運動の羽仁五郎にハマりました。 小説を読むにしても『麻雀放浪記』じゃダメなようなので、何かコツはありますか?

コツ…? 小説を読むコツ、でしょうか?

ううむ。自分は空気を吸うように、あるいは食事するように読書するタイプなので(ほぼ無意識。笑)考えたことがありませんでした。

とにかく小説に触れ続けることですかねえ。“小説を読む”行為そのものに中毒するくらいに。

ただどんな活字中毒者でも、拒絶反応が出てしまう小説が必ずありますね。私もダメなものはダメなので、無理して読まなくていいのではと思います。面白いと感じる本を読めば良いのではないでしょうか。

…答えになっていなくてすみません。

『いたこニーチェ』とか面白かったんですが、やはり適菜収さんはダメなんですかね。民主主義をどう考えるのかが難しいです。阿佐田哲也の『麻雀放浪記』が最低レベルの民主主義なのかな。

どちらも私は未読ですが『いたこニーチェ』は面白そうですね。

しかしニーチェを現代人は良く解釈し過ぎと思います。そんな手放しで称賛できるような、素晴らしく善良で明るい哲学者ではなかったはずでした。どちらかと言えば闇に属する者で本人もそう自覚していたのでは。

それなのに、彼の弱いところも邪悪なところも史実のまま紹介するのではなく、善良な思想を提供した善人として美化した捏造史を初心者に差し出している。これはニーチェ自身も本意ではないでしょう。このような捏造史にはたいてい左翼が関与しています。つまり虐殺王たちを善人と反転させる毛沢東の施策と一緒ですね。

【参考になる史実】

〔まとめ〕妄信的な曹操崇拝と孔明(蜀)貶め、歴史改ざんの裏事情

 

私はキリスト教を邪教と思う者で、その点では当時のアンチキリストたちに同意。ですがもちろん、彼らは結果としてキリスト教を遥かに凌ぐ邪教を造ったわけですから称賛できません。我々は東洋において第三の道を行くべき、かな。

そう、民主主義もどう解釈すべきか難しいですよね。その誕生の歴史からして手放しに称賛できるものではありませんが、人権守護の理念は良い。ただ現在のシステムでは駄目、泥棒が国を乗っ取ることのないよう脆弱性の修繕が必要と思います。

 

ビートルズ陰謀論はどうなんでしょう? 売れたのは事実ですが、芸術性は眉唾かと。

陰謀論(ビートルズは人工のバンド)はさすがにどうかと私は思いますよ…笑。

始めはただのアイドルだったわけで、計画的に陰謀として造られたようには見えません。

しかしビートルズの時代の若者は多くがマルクス主義に感化されており、ジョン・レノンも公然たる社会主義者です。ジョン・レノンに関しては左翼思想を流す意図があったのかもしれない。むしろ先にアイドルとして爆発的に売れた結果、共産主義の団体が近付いてきて彼らを利用し・彼ら自身も積極的に利用されたとも考えられます。

とにかく今とは時代の雰囲気が違いますから、現代感覚で考えると誤りますね。

 

すみません宣伝です。私は将棋より詰将棋のほうが伝統文化と思っています。 『共産主義批判の常識』小泉信三はとても良かったです。

将棋より詰将棋のほうが伝統文化…そうかもしれない。ご著書のご紹介ありがとうございます。リンクは、お名前をここに公開して良いかどうか迷ったので引用を控えました(公開して良い場合はお知らせください)。

小泉信三氏の『共産主義批判の常識』は、私も稀代の良書と思いました。きっとこれからの若者には役立つ内容と思います。左翼たちはこの書の論に対して既に屁理屈の反論を準備していますが、議論で闘うためではなく自分が洗脳されることを防ぐために身に付けて欲しい知識です。いずれ当ブログでもまとめたいと思います。

『八紘一宇』島田裕巳という本が面白かったですが少し左翼がかっているかもしれません。天皇の問題が日本では重要と思います。

ご紹介ありがとうございました。

ただ左翼がかっているというだけでは真性の共産社会主義者とは異なりますね。日本国を潰す目的でないのなら問題点をあぶり出すのは良いこと(私もよく日本の欠点を指摘するので左翼と疑われていますが、日本国を潰す目的などあるはずがありません)。参考にさせていただきます。

 

返信以上となります。

多くのメッセージありがとうございました。今後は全てに返信できないかもしれませんが、またお気の向くまま参考になる本などご紹介いただけると幸いです。

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