【資料】日本の漫画出版社はなぜ、中国へ尻尾を振るのか?

【資料】日本の漫画出版社はなぜ、中国へ尻尾を振るのか?

前回書いた記事を裏付けるデータです。

“日本の出版社はなぜ、中国(共産党)へ尻尾を振るのか?”という疑問を解くための資料として置かせていただきます。

※この記事の資料はリサーチ力のある某氏からいただいたものです。感謝!

 

前回記事はこちら

集英社が新人へ『キングダム』(※中国共産党の思想を描いた洗脳マンガ)を読むように指導しているという話です。

日本コミックが中共の道具に…。出版社が新人へ思想教育していた驚きの事実

ネット情報でもわかる、日本のマンガ界が媚中となるわけ

これから書く通り、インターネットを検索して得られる情報だけでも日本の漫画出版社が媚中となっていることは明らかです。

「世界に誇る日本コミックが中国共産党の道具になっているなんて… 嘘だ。そんなの妄想に決まってる!!」とまだ信じている方は、どうかこの現実を見てください。

用語解説:

媚中って?

媚中(びちゅう)とは中華人民共和国に媚を売っているという言葉(スラング)のひとつである。…Wikipediaより

 

日本企業の中国出版市場における展開状況(1)漫画関連

日本の漫画出版社が中国市場においてどのようにビジネス展開しているか調べます。

基礎となる資料は、JETRO『中国コンテンツ市場調査(6分野)』のなかの『出版市場調査』(PDF)です。

「2017年版」と明記した文は上PDFのなかのP36-P46より引用。

小学館

※2015年版資料より。2017年版には何故か掲載なし

中国での関連会社:1995年に上海碧日諮詢事業有限公司設立。

http://www.vizchina.com/

展開している出版コンテンツ:『名探偵コナン』や『ドラえもん』、『ポケットモンスター』等
漫画雑誌:『龍漫少年星期天』。(日本漫画の連載あり)

※『龍漫少年星期天』は2014年12月以降停刊 公式ブログ http://blog.sina.com.cn/lmshonen

 

講談社

中国での関連会社:2005年に講談社(北京)文化有限公司設立。
http://www.kodansha.com.cn/

展開している出版コンテンツ

2015年版

コミックス:『イニシャルD』、『神の雫』、『チーズスイートホーム』など。 ファッション雑誌:『昕薇(VIVI)』、『瑞麗伊人風尚(CLASSY)』など。 その他、『徳川家康』、『子どもにウケる科学手品77』などの教養・実用書も。
北京勁星文化有限公司(広西科学技術出版社有限公司と講談社が共同で設立) により2012年5月に漫画雑誌『勁漫画』を出版開始。
『勁漫画』公式サイト:http://jinmanhua.com.cn 中国オリジナル漫画を連載する月刊漫画雑誌。

2017年版

中国で雑誌7種類の版権代理業務、及び毎年100種類以上の書籍(漫画を含む)の出版授権を行っている。『窓ぎわのトットちゃん』(著:黒柳徹子)は出版以来。ロングベストセラーであり、2017年6月までに中国語簡体字版は1,000万冊の出版を記録した。絵本:『100万回生きたねこ』佐野洋子、『にじいろのさかな』(マ-カス・フィスタ-、谷川俊太郎)小説:中国で人気の東野圭吾作品『変身』、『宿命』等その他、『中国の歴史』『徳川家康』などの教養・実用書も。『瑞麗伊人風尚(CLASSY)』微博サイト:https://weibo.com/yirenfengshang?refer_flag=1001030103_&is_hot=1『美眉(VIVI)』微博サイト:https://weibo.com/VVmeimei?refer_flag=1001030101_&is_hot=1 2017年、第21回北京国際図書博覧会に出展。

 

KADOKAWA(角川グループ)

中国での関連会社:2010年4月に広州天聞角川動漫有限公司設立。(角川株式会社の100%子会社であるKADOKAWAHOLDINGSASIA、テンセント等が共同出資)http://www.gztwkadokawa.com

展開している出版コンテンツ

2015年版

コミックス:『らき☆すた』、『ぼく、オタリーマン』、『まんぷくローカルマラソン旅』、 『猫なんかよんでもこない』、『中国嫁日記』など。
ライトノベル:涼宮ハルヒシリーズや、『ゴールデンタイム』、『はたらく魔王さま!』 『デュラララ!!』、『ソードアート・オンライン』など、人気作多数。
中国における作家発掘育成のためのライトノベル/イラストコンテストも開催。
男性キャラをメインとした漫画雑誌『天漫・藍色』(2014年3月創刊)
(2011年9月以降、漫画雑誌『天漫』、ライトノベル雑誌『天漫・軽小説』、漫画雑誌『天漫・赤風』と順次刊行してき たが、2015年1月時点では『天漫・藍色』として発行している)

2017年版

数多くの日本のライトノベルや漫画の版権を中国の出版社と契約。小説/ライトノベル:『マグダラで眠れ』鍋島哲弘、『Re:ゼロから始める異世界生活』大塚真一郎、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』岩井俊二/大根仁、『万能鑑定士Qシリーズ』松岡圭祐等多数コミック:『よつばと!』あずまきよひこ、『恋するシロクマ』ころも、『新世紀エヴァンゲリオン』貞本義行等

※補足情報 角川は日本の出版社で一番初めに中国市場に売り込み&開拓して成功を収めた出版社と言われている。中国でラノベとBLを広めた先駆者である。

集英社

前回の記事と重複するところもありますが、ここではいただいた資料のまま引用します。

中国市場へのアプローチはエージェント企業などを 通じており、中国大陸では事務所や現地法人は設立はしていない。
世界的に人気のあるドラゴンボールやスラムダンクなど、数ある人気作品の中か ら、作品をより選りすぐって中国市場へ投入している。
ライセンス授権・・・ コミックス:『スラムダンク』、『バクマン』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』など 漫画雑誌:『漫画行』(杭州翻翻動漫画による。『ワンピース』などの連載) オンライン:騰訊動漫が『少年JUMP』と提携 http://ac.qq.com/area/jump/

※ただし、前の記事で書いた通り漫画周辺のキャラクターグッズを売るためバンダイナムコと共同出資、中国で企業しています。→バンダイナムコHDと集英社、中国に共同出資による新会社を設立(NIKKEI)

集英社、中国への翻訳輸出

集英社の『少年JUMP』の人気漫画を中国へ版権輸入“翻翻

翻翻(杭州翻翻動漫有限公司)http://www.fanfannet.com/

2006年前身の長源数碼が設立

2009年翻翻動漫が中国大陸での版権運営の代理を獲得

2009年『ワンピース』を輸入し、浙江人民美術出版社に授権し中国で出版

2010年『遊戯王』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』を輸入し、それぞれ浙江人民美術出版社、浙江少児出版社に授権し出版。2013年集英社の版権の代理で、『ワンピース』、『ナルト-NARUTO-』等11作品のデジタル版権を初めて輸入し、騰訊動漫のプラットフォームで中国で配信。

2013年『トリコ』、『黒子のバスケ』等を輸入し、安徽少児出版社、人民郵電出版社に授権し出版。

2014年漫画雑誌『漫画行』を発行開始。http://okcomic.fanfannet.com/ 白黒ストーリー漫画をメインとして、国内外の著名漫画家が登場。『少年JUMP』の『ONE PEACE』、『黒子のバスケ』などの日本の人気連載漫画が中国版で掲載される。

2014年『食戟のソーマ』、『黒子のバスケ』など10作品のデジタル版権の授権を受け、騰訊動漫プラットフォームで配信。(第二回目)2015年『漫画行』の中国作家の作品『墨飛正伝』、『5秒童話』、『拾又之国』、『時間支配着』などの作品を集英社の電子プラットフォーム「JUMP+」で配信。

2016年12月日本で「漫画家村」設立。日中友好会館で中国「新星杯」漫画コンクール10周年東京特別展、「良築良作中国漫画家村」の日本村を設立した。

 

漫画出版社は、中国の市場を眺めて涎が止まらないらしい…

上の資料からも、日本の漫画業界が中国市場にベッタリ依存していることがわかります。今後はもっと依存の度合いが進むと見込まれます。

このような状況では、日本の漫画出版社が中国共産党へ反抗できるわけがありません。

漫画作品にも中共の思想チェックが入っており、中共の要請で内容を変更することは日常的に行われているでしょう。それだけではなく、『キングダム』のように始めから共産党の思想を刷り込むために創られたプロパガンダ漫画まで出て来るのは当然の流れと言えます。

以下は出版社が中国市場へ依存する根拠となるデータです。

日・米・中 漫画市場の比較データ

前記事と併せて掲載しておきます。

これから少子化で日本の市場が縮小していくことは目に見えています(これは漫画だけではなく小説でも同じ)。このため出版社は中国市場へ進出していくしか生き残りの道はないのだと思います。

実際、中国における漫画市場は年々拡大しています。

〔資料、再掲〕

https://otakuindustry.biz/archives/82383より引用

【市場比較コラム】日本・アメリカ・中国のマンガ市場比較 より引用

 

日・米・中 コミック売上ランキング

こちらも上の『オタク産業通信』さんから引用するデータです。

2018年度漫画売上ランキング、日・米・中の比較。上位5位までとします。

 

〔日本〕お馴染み『ワンピース』、『進撃』強し。今年(2020年)だったら『鬼滅』でしょうか。

1位:ワンピース 88

2位:ワンピース 89

3位:ワンピース 90

4位:進撃の巨人24

5位:進撃の巨人25

 

〔アメリカ〕『スーパーマン』『バットマン』『スパイダーマン』が上位を独占。『ドラゴンボール』など欧米で人気となった作品もありますが、やはり東アジアの作品は上位に食い込む余地なしといった感じです。日本の市場が先細りでも、欧米をターゲットにするのは難しいと読めるでしょう。

1位:Action Comics #1000(スーパーマンのストーリー)

2位:Amazing Spider-Man #800

3位:Batman #50

4位:Fantastic Four #1

5位:Amazing Spider-Man #1

 

〔中国〕漢字タイトルだけではちょっとわかりにくいのですが、少女漫画がずらっと上位を占めています。イラストはまるで日本の少女漫画・アニメのよう(日本の模倣ですね。日本で修行した漫画家が描いていることも多い)。これを見れば、日本の漫画が中国人にそのまま受け入れられるとわかります。今のところ女性向けの作品が売れ行き好調であり、青年・少年漫画の市場はブルーオーシャンか。だからこそ日本の漫画出版社は青年・少年市場を獲得しようと必死になっているのでしょう。

1位:怦然心动(恋愛もの)

2位:甜美的咬痕(恋愛もの)

3位:朝花惜时(青春少女マンガ)

4位:零分偶像(恋愛もの)

5位:河神大人求收养(FT、BL風?)

 

日本の漫画家、左傾化の現状

出版社が中共へ尻尾を振り続けているからなのか、漫画作家たちも中共擁護や左傾化が著しいようです。

たとえば、あれだけ日本でも騒ぎとなって世界中で批判が噴出した香港デモの弾圧。あのような極悪非道な殺戮や人権侵害について、日本の漫画家はほとんどコメントしていない!らしい。

たんに「政治に興味がない」、「政治や外交にはコメントしたくない」主義なのかと思えばそうでもなく、「#検察庁法改正に反対します」の左翼運動にはいち早く賛同してコメントしていたとか。

(推測ですが、きっと米国大統領選でバイデンを当選させるための工作、黒人デモにも賛同しているでしょう)

参考:いただいた資料をそのまま引用させていただきます

【検察庁法改正】ネット工作に加担したメディア・著名人【WiLL増刊号 #189】

以下まったく政治系ではない漫画家が工作ツイートした

羽海野 チカ(ハチミツとクローバー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/羽海野チカ#作品リスト
講談社

末次 由紀(ちはやふる)
https://ja.wikipedia.org/wiki/末次由紀
講談社

二ノ宮知子(のだめカンタービレ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/二ノ宮知子
角川・講談社

山崎まり (テルマエロマエ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤマザキマリ
角川系
テルマエ・ロマエ』製作委員会(フジテレビジョン、東宝、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、DLE)

Twitterをやっていると周りからの同調圧力だったり、無意識に影響を受けたりして左寄りのコメントをしてしまう人も多いと思います。特に、日本の現政権の愚策には保守からの批判も多く上がっているので、右でもなく左でもない普通の人だったら批判して当然でしょう。

しかし、「中国共産党の大虐殺は認めて(あるいは虐殺という行いを称賛・崇拝して)」「日本政府の小さな過ちはこの世の終わりのごとく責める」という釣り合いの取れない態度は、人間としての道義心から発言しているとはとうてい思えません。

まるで中国共産党の工作員のよう。不公平な偏りある態度です。

 

まとめ

集英社で行われている新人教育(中共プロパガンダを押し付ける)のようなことは、他社でも行われていると容易に想像がつきます。

作家さんたちは編集者からの圧力、あるいは脅しを受けて指示に従っているだけかもしれません。仕事を失うかもしれないという恐怖から従っている人もいるのでしょう。

しかしどのような理由があっても、独裁政権の虐殺を認めて推奨するようになったら人間として終わりでしょう。

人間としての心を売ってしまった作家の作品など誰が読みたいと思うでしょうか

 

このまま日本漫画が中国共産党のプロパガンダ道具となってしまうなら、“世界に誇る”日本コミックの文化も終わります。

このような文化破壊の流れを阻止するため、犯罪の事実を公開していくべきと思います。

 

皆様へお願い

どうかこの話を拡散してください。

また、ここに掲げた資料は、あくまでも「漫画出版社が中共へ尻尾を振っている」現状を推測するためのデータに過ぎません。実際に出版社がどのような媚中工作を行っているか、内情をご存知の方はぜひ情報をお寄せください。匿名・実名どちらでも掲載させていただきます。

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