劉備たちはリアルタイムで超絶人気だった『パリピ孔明』第10話冒頭は史実

『パリピ孔明』という漫画が人気を博し、このたびアニメ放送も開始されています。

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アニメでは前回あたりから「民草(たみくさ)」という言葉が飛び出し、しだいに三国時代の核心を正しく伝える物語となってきました。

(言うまでもなく設定はぶっ飛んだフィクションですが、フィクションゆえに表現することが可能だった核心の真実が描かれていると思います)

『パリピ孔明』について解説

 

劉備たちはリアルタイムで超絶人気だった

1800年前の三國時代当時、劉備・関羽・張飛・諸葛亮ら蜀の人物は大陸で爆発的人気を得ました。それはリアルタイムで、です。

最近の学者たちが主張しているように「蜀人物は同時代では完全無名で不人気だった。儒教を民衆に押し付け支配するため、名士たちが後から蜀人物の人気をでっち上げた」のではありません。←これこそ、でっちあげの嘘。歴史改ざん目的でのプロパガンダです。リアルタイムで完全無名だった人物たちが時代の一角を担うことは不可能、ということは理屈で考えれば幼稚園児でも分かると思いますが、どうか鵜呑みにしないでください。

特に劉備は曹操に立ち向かって※以降、“民草(たみくさ)”こと民間の人々から熱狂的な支持を集めており、その人気が関羽たち家臣へも波及して蜀人物の人気が膨れ上がって行ったのです。

※劉備が曹操のもとにいた頃。献帝の密勅を受け曹操誅殺を計画していたところ、曹操が劉備に命じて袁術迎撃へ向かわせた。この間に計画が露呈して反曹操の廷臣たちは全員粛清されたが、外へ出ていた劉備だけが袁紹と組み曹操討伐を掲げた。このため、曹操の恐怖支配に怯え曹操を憎んでいた大陸全土の民衆が劉備へ大熱狂した。

そんなリアルタイムの人気が凄まじかった(たぶん現代人の想像をはるかに超える)からこそ、後々まで民の間で語り継がれ、結果『三國演義』という物語のキャラクターとして扱われることになったようです。まさか1800年も人気が続くとは、当時の人たちは誰も想像していなかったでしょう。

私は三国時代しか知らないので後世の詳しい経緯は分かりかねます。ただし少なくとも、民間伝承の大げさな話がリアルタイムに造られていたことは裏付けもある史実です。

リアルタイムの人気裏付け、孔明の例

諸葛亮の死後に民から「諸葛の廟を建てたい(諸葛亮を神として祭りたい)」との申し出が殺到し、困った蜀漢朝廷が「宰相を祭るのは前例のないことだから」という理由で断ったとの記録があります。このことは、諸葛亮の生前から民が彼を神格化していた事実があることを裏付けています。…余談ながら、個人的には蜀漢朝廷の判断は正しく「神として祭られなくて良かったな孔明」と思っていますが、結果あまり変わらないお祭り状態かもしれません。民に神扱いされてしまったからこそ地獄虫からの嫉妬を受け、今このように貶め攻撃されることになったのでしょう。

また、同じく諸葛亮の死後100年には既に「孔明人形」を山車に乗せて練り歩く祭りが風習となっていたと記録されています。生前リアルタイムで神格化されていなければ、あり得ない早さの風習化です。

というわけで渡邉義浩らの主張、「諸葛亮はリアルタイムで完全無名で、不人気だった。名士たちが後世フィクションで孔明人気をでっちあげた」は完全なる嘘だと分かるでしょう。

 

リアルタイム人気、最大の裏付けは「民10万人の大移動」

さて、そんなリアルタイムの人気を最も正しく端的に伝えてくれる記録があります。

それが、曹操の攻撃を受けて江陵へ脱出した劉備陣営に「荊州10万の民がついていった」という話です。

おそらく渡邉義浩らはこの話を「フィクションのでっちあげ。デマデマ」と唱えていることでしょう。そして多くの初心者はそれを信じていることでしょう。

しかしこの話は記録にしっかりと残る史実です。

正確には“10万人”だったかどうかは分からないのですが(数えていられる状況ではなかったため。おそらくもっと多かった)、該当地域の多くの住民が劉備を慕いついて行ったことは確かです。

この話をちょうどアニメ『パリピ孔明』が第10話冒頭で紹介してくれていました。いつも『演義』の話ばかりだから、今回ようやく史実が紹介されて嬉しく思いました。

アニメから引用しておきます。

後漢末期、曹操の攻めにより劉備は、新野から南下を強いられた。

この逃避行は劉備を慕う多くの民とともに進んだが、その数ゆえ遅々として進まず、曹操が放った軍に早晩捕まるであろうことは明白であった。

進軍を早めるために民を棄てゆくことを進言された劉備は、それを頑なに拒んだ。

「大事を成すには人をもって大本とすべし」

仁の人、劉備は常に民草を想っていたのである。

完全なる史実を伝えてくださり、ありがとうございます。

裏付けの記録文を引用しましょう。

『正史 先主伝』本文より。

劉そうの側近や荊州の人々は多く先主(劉備)に帰順した。当陽に着いたころには十余万の人々、数千台の荷物がつき従い、一日の行程は十里余りにしかならず、別に関羽に命じ数百艘の船に〔彼らの一部を分乗させ〕、江陵でおちあうことにした。あるひとが先主に、「すみやかに行軍して江陵を保持すべきです。いま大ぜいの人々をかかえているとはいっても、武装している者はわずかですから、もし曹公の軍隊がやってきたならば、どうやって抵抗するのですか」といった。先主は、「そもそも大事をなしとげるためには、必ず人間を基本としなければならない。いま人々がわしに身を寄せてくれているのだ。わしは見棄てて去るにはしのびない」といった。

翻訳は井波律子氏、ちくま学芸文庫(筑摩書房)P38。

この記録文から劉備が民に寄り添い、また民も彼を慕っていたことが史実であると分かるのではないでしょうか? まあ、人間やめた左翼の方々には絶対に分からないだろうけどね。(だからこそ彼らを非・人間と呼ぶ)

劉備の言った、

「大事をなしとげるためには人間を基本としなければならない」

これが東洋・漢語における真の「人道主義」です。

為政者が人を想い、人のために生きるのは当たり前。これこそ古代の意味での真の“民意は天意”でしょう。

左翼が現代、「人道主義」という用語を「人間=自分たち共産主義者だけの優位。我々はどんな我がままも実行していい、どんな殺戮・破壊行為をやっていい、為政者は殺せ」という意味の言葉に変えてしまいました。これはくだらない近代哲学の悪魔崇拝思想であり、人道とは正反対です。

【人道主義が意味を書き換えられている件】

「人道主義」の言葉をタイトルから削除しました

なお、このように

史実として劉備が民の味方であったから

中国共産党は劉備を「悪人」と定め、蜀人物も貶めるよう命令し、東アジアの左翼が総出で現在このような蜀貶め大キャンペーンが行われているのです。

【参考】三国志ジャンル、曹操ファンが増えたのは事実なのか? 妄信的な曹操崇拝と孔明(蜀)貶め、歴史改ざんの裏事情

人民を支配して奴隷化することを目的とするシステムである共産主義にとっては、真に民のことを想い民の人気を集める人気者が脅威なのです。何故ならその人気者が民を動かし、自分たち少数の支配者を倒すからです。

自分たちは民を虐殺しているから嫌われる、いずれ倒されることは避けられない現実なのですが、独裁思想の支配者にとってそれは絶対にあってはならないこと。民が意思を持って自分たちの言葉で語ることだけでも、彼らにとっては絶対に許せないことです。

このため、現に中国共産党は民衆の支持を集める人気者をかたっぱしから叩き潰しているし、日本でも文化破壊が行われて人気者が叩き潰されているでしょう? また、SNSでも言論弾圧が行われアカウント処刑されまくりなわけです。

そろそろこの現状に気付いてはいかが? 奴隷の皆さん。

 

『パリピ孔明』について

「孔明が1800年を飛び越え現代日本の渋谷へ転生! 音楽プロデューサーとなり歌姫・英子を出世させる!」

…という変わった設定で話題を呼んだ『パリピ孔明』という漫画ですが、このジャンルの商業出版ではめずらしいことに、意外にも古典『演義』や史実へのリスペクトがあったため往年のファンを喜ばせました。

おかげで久しぶりに三国志ジャンルへファンが少し戻って来た※ようですが、蜀(特に孔明)貶め大キャンペーン”を長年展開してきた左翼集団はお気に召さないようで、必死に蜀人気を打ち消すための工作をしています。

※三国志ジャンルは『蒼天航路』がプロパガンダされた2000年代頃から著しくファンを減らしました。これは工作員が口撃や身体暴力をふるって、まともなファンを追い出したから。それと、「虐殺狂の曹操を崇める」といった、人類の価値観とは真逆の異常ジャンルとなったからです。人間ならば誰が虐殺を称えるでしょうか? 殺戮を賞賛して楽しい?

だから残ったのはほとんど虐殺マニアの非人間、工作員だけ。今では本物のファンが希少な空城ジャンルとなりました。【参照】ジャンル内体験者談

たとえば『正史 諸葛亮孔明』などと銘打って、また初心者騙しのための歴史改ざん話をばらまいている悪質なYouTuber集団もいます。ちなみに下書籍の出版社は左翼の馬脚をあらわして炎上しているワニウエイブです。

諸葛亮に自分語りで貶めをさせる歴史凌辱?「正史 諸葛亮孔明」

「鵜呑みにしないよう気を付けて」と言っても無駄でしょう。組織力を使い専門書を装ってこういう嘘をばらまくのだから、左翼の詐欺にはかないません。かわいそうだけど、殺人薬でも自ら喜んで打ってしまう現代人は救いようがないと思います。

「義」を持たない人は自業自得。自分でも奴隷となることを望んでいたのでしょうから。まして、積極的に嘘をばらまき破壊行為を繰り返すようになった者はもはや民でもない。

奴隷のまま死にたくないと思っている人だけ、嘘に流されないよう気を付けてくださいませ。