大紀元は共産党の神・曹操を称え、民意のシンボル劉備を貶めている

反共メディアのはずの『大紀元』が、何故か中国共産党による統一政策（台湾併合）を意味する始皇帝を称える記事を上げていた――

以前、このような指摘を当ブログで致しました。

【該当箇所】『キングダム』は中共プロパガンダ！　→あの反共の雄まで共産党の工作に加担している…

実はあの記事を書く前に私は『大紀元』のTwitterアカウント、メールでも直接指摘して「台湾の方々のためにすぐ撤去するよう」お願いしたのですが完全無視されたため、やむを得ずブログで問題提起したものです。

ところがその後、『大紀元』は該当の記事を削除していたらしい。

本日（2022年8月7日）メールでお知らせいただきました。

題名: 大紀元の記事について

メッセージ本文:
「キングダム」のプロパガンダとしての立ち位置について自分も憂慮していて検索してたどり着きましたが･･･
『秦の始皇帝に対する数々の誤解　2000年ぶりの再検証-大紀元』
の記事はどうやら削除されているようですね。
大紀元さんはどこの誰よりも地道に勇気を持って中共に抗い様々な情報を発信し中共を理解しNOを突きつけるように世界に向けて発信し続けていますが、仰るようにどこにでも五毛やら小粉紅やらその他にも中央が送り込むスパイが紛れ込むのが中共が支配する中国では当たり前の現実となっているでしょうし、大紀元さんのような存在は中共にとって目の上のたんこぶどころではないでしょうからああいった記事もその一例なのかもしれませんね。

メールへ返信です

S様、お知らせいただきありがとうございます。

確認しました。確かに『大紀元』からその記事は削除されているようですね。

始皇帝が中共の掲げる統一政策を意味しており、中共が始皇帝を美化するドラマでプロパガンダしている※ことは欧米でも有名。知らないのは日本人だけ。

さすがに今、台湾が危機に晒されている情勢下では欧米の注目を集めやすく、『大紀元』の始皇帝賛美記事にも気付かれる可能性大。そのため「まずい」と思って消したようにも見えます。

＞大紀元さんはどこの誰よりも地道に勇気を持って中共に抗い様々な情報を発信し中共を理解しNOを突きつけるように世界に向けて発信し続けています

そうですよね……。

私も『大紀元』の勇気ある反中共の活動には感服しています。『大紀元』の情報は玉石混交ですが、武漢でのコロナ発生と危機をいち早く伝えるなど役立つ情報を提供していることは確か。『蘋果日報（リンゴ日報）』が抑え込まれた今では、『大紀元』だけが中国界隈の事実を伝える最後のメディアとなったのではないでしょうか？

彼らの活動は命がけです。当然、彼らの反政府の心意気に嘘はないのでしょう。『大紀元』を運営する法輪功は過去にもあれだけの弾圧を受けているわけですから。

あのように命がけで反中反共を掲げている団体だからこそ、法輪功メディアの一部に根強く存在する“共産党支持”を意味する暗号記事を私は残念に思うのです。

＞どこにでも五毛やら小粉紅やらその他にも中央が送り込むスパイが紛れ込むのが中共が支配する中国では当たり前の現実となっているでしょうし、大紀元さんのような存在は中共にとって目の上のたんこぶどころではないでしょうからああいった記事もその一例なのかもしれませんね。

私も、「あれらの記事は中共工作員によるもの」と信じたいです。

しかし私が『大紀元』へ問題記事を指摘したときの頑なな黙殺、未だ曹操を称える記事は残していること……などを見て、やはりあれらの記事は法輪功の本心ではないか？　と考えています。

証拠に、『大紀元』には今現在も曹操を称えて劉備を貶める記事が数多く並んでいます。

始皇帝の暗号はすぐ欧米にバレてしまうから引っ込めたが、曹操崇拝は誰も気付くまいと思って堂々と掲げているのでしょうか？　だとすれば読者をバカにしています。

大紀元は、中国共産党と同じく曹操崇拝を掲げ続けている

具体的に『大紀元』のどのような歴史記事が問題なのか。

たとえば下記事。曹操を「天」と称え、劉備を下に置いて見下している。史実であんな盗賊・虐殺王だったサイコパスを「天」と称えるとは、真善を掲げる団体としてあり得ないでしょう？　看板に偽りありですよ。

こちらの記事は、中国共産党の機関メディアが掲げる内容と全く同じ。あの虐殺大好きサイコパスを「義の人」「輝かしきスター」と大絶賛。毛沢東、習近平、江沢民を「義の人」と呼ぶのと同じ善悪反転。控えめに言ってマジキチです。

『大紀元』の「曹操」検索より

ちなみにこれが史実の曹操：

曹操ってどんな人？〔後編〕 曹操による虐殺・拷問処刑リスト。全て史実です

また曹操の墓が荒らされていたことを『大紀元』は憂えており、「仇敵の仕業」などと中国共産党の主張をそのまま引用し書いていますが、現実に曹操はあれだけの虐殺をしたのだから民から憎まれ墓が破壊されただけです。

命がけで虐殺王に反抗した献帝の忠臣たちについては、「我が曹操様に歯向かった不義の者たちである」とタイトルからイメージ付け。中国共産党さながらの信じがたい善悪反転です。曹操に処刑された忠臣たちは自分たち法輪功と同じ立場だというのに……。「我が中共様」に歯向かって弾圧された自分たちを嘲笑っているのか？　滑稽な記事です。

劉備の貶めは民意・民主主義の否定を意味する暗号

いっぽうで、劉備のことは「腐れ儒者」「大義を失って死んだ」などと嘲笑し貶めている。

「劉備たちは悪人である」と史実反転のイメージ操作。

これは中国共産党と完全に同じ主張です。中共は、劉備が民意を代表している――つまり民主主義のシンボルと考えられるため貶めているのです。1989年6月4日に天安門広場へ集まった民主主義者と、彼らの保護者である劉暁波（りゅう・ぎょうは）氏を重ねられるのでなおさら劉備を口汚く罵っている。

民のために生き、民に絶大な人気を得て民意を体現した劉備を貶めるのは、民意を敵視する共産主義者だったら当たり前。『大紀元』も同じことをしているということは、自分たちにとって民主主義は敵だと宣言したも同然ですね。やはり宗教は全体主義でしかないということでしょうか？

史実の劉備人気：

劉備たちはリアルタイムで超絶人気だった『パリピ孔明』第１０話冒頭は史実

また、これも非常に問題ある記事です。

『諸葛孔明　唐代に転生し偉業を成す』

こちらは明らかに中国共産党による少数民族弾圧を正当化するための記事です。他の記事で中共のウイグル弾圧などを非難している『大紀元』が、いっぽうで弾圧政策を暗に支持するこのような記事を上げるのは狂気としか言えません。

詳細：

かつて蜀に存在した？孔明の生まれ変わり

大紀元は１９６０年代の文化大革命シンパなのか

このように史実を反転させて曹操を「輝かしきスター」などと呼んで称え、劉備を「不義の盗人」に作り替えて貶めるのは、実は文化大革命に由来する中国共産党の方針です。

（共産思想は社会と文化を破壊する目的から、善悪反転・史実反転の大原則を実行します。毛沢東はこの原則に従って悪人を善人に、善人を悪人として作り変えよと命令しました）

【参考までに】

『大紀元』が劉備を貶めながら諸葛亮は褒め称える傾向があるのは、上の毛沢東の政策に忠実に従っているからだと推測されます。その後に諸葛亮も「儒家の悪人」のレッテルを貼られ貶められ、史実反転にて吊るされたことを知らないらしい。

つまり法輪功は江沢民の敵ではあるけれども、１９６０年代の共産党――毛沢東には心酔しているシンパなのだと推測されます。（表向きは非難していたとしても「曹操崇拝」はごまかせない踏み絵）

このような中共への忠誠を臭わせる暗号記事を上げている団体を、私は全面的に信頼することができません。

法輪功はもし中共から「許してあげるから戻っておいで」と笑顔で誘われたら、態度を翻し尻尾を振って戻るのではないか？　そう疑われても仕方ない裏切り記事だと言えます。

大紀元は、曹操崇拝＝悪魔崇拝を棄てるべし

私の推測が間違っていて、曹操崇拝記事もただの工作員の仕業であることを願います。それにしては何度も指摘しているのにガン無視していることが不可解ですが。

法輪功は毛沢東・習近平への忠誠を持っていると疑われたくないなら、『大紀元』など団体運営メディアの全てから曹操崇拝の記事を撤去すべきです。

たいていの日本人は暗喩に気付きませんが、欧米人はそれほど馬鹿ではありませんよ。

いずれ曹操崇拝の記事が暴かれ、『大紀元』は信頼を失うことになります。

どうか早急に曹操崇拝（＝悪魔崇拝★）を棄てていただきたいです。

メールをくださったS様など、『大紀元』を支持する日本人の皆様へ

『大紀元』が世界中から信頼を失うことを憂うなら、あの曹操崇拝＝悪魔崇拝をやめるよう忠告してください。

また、無知な日本人が曹操崇拝や始皇帝崇拝でプロパガンダ誘導されないよう、『蒼天航路』『キングダム』レビューに忠告を書き込むなどのご協力お願い致します。