平野雨龍の正体はネオコン、ルーツは香港華人。マルクス民族主義の危険性

平野雨龍の正体はネオコン、ルーツは香港華人。マルクス民族主義の危険性

平野雨龍(ひらの・うりゅう)さんという若い政治活動家をご存知でしょうか。

今年2025年の参議院選挙に出馬予定の女性で、日本の危機を絶叫する演説が共感を呼び支持を集めています。

 

雨龍さんの演説内容:

たとえば

「中国は植民地主義の国。今、中国が日本を植民地とするため移民を送り込んでいる。このままでは日本人もウイグル人チベット人と同じように強制収容所に入れられ虐殺されるだろう! 危機に気付け、日本人!!」

…等々。

 

目下侵略を受けている日本人にとって非常にありがたい訴えをしている政治活動家です。

香港デモにも命懸けで参加したそうで、ご立派な志を持つ勇士だと思います。

 

私も中共侵略の危機を感じている者の一人。

(正確に言えば、中共だけではなく欧米も日本も含めた全世界的な左翼支配の危機を覚える者)

このため「日本人よ早く気付け! 目を覚ませ!!」と叫ぶ雨龍さんの演説に賛同するところが多々あります。

 

ただし――

平野雨龍さんを日本国の政治家にして良いかどうか? には疑問を抱いています。

理由は平野雨龍さんが真の意味で日本人の味方と言えるのかどうか疑問だからです。

 

雨龍さんのルーツは「香港系華人」だとか。

しかし最近の彼女は自分のルーツを隠し始めています。それどころか「純粋な大和民族」と名乗ってらっしゃる。

先祖のルーツがどこであれ今は日本国民としてのアイデンティティを持ち、ともに闘おうとしている人の政治活動は認め応援すべきでしょう。

でも選挙に出るなら嘘はダメでしょ、嘘は。ということですね。

 

嘘つきは共産主義者の始まり。いや、証

 

平野雨龍さんが本当に守りたいのは“日本国”なのか、それとも何らかのイデオロギーなのか?

この記事では雨龍さんの演説から読み取ることのできる思想背景、民族的な立ち位置(ルーツその他)を分析してみました。

 

当初は自己紹介で「私のルーツは香港人」と仰っていましたが…?

先に平野雨龍さんのルーツについて事実をお話ししておきます。

 

今、雨龍さんのSNSプロフィールを見ると「大和民族」との記載があります。

Xより https://x.com/uryuhirano

 

また、今ネット検索すると

「平野雨龍について帰化人だという噂が拡散されているが、これはネトウヨがばらまいている悪質なデマ! 平野雨龍は日本国籍の生粋な日本人。三親等まで日本人の大和民族である!!」

といった記事がトップページを占めるようになっています。

(石丸伸二氏の都知事選を思い出す…)

 

たとえばこういう記事ですね。

⇒『平野雨龍』は帰化人?国籍は日本だが何者?経歴や学歴から見る思想

これらの記事は「雨龍さんは三親等まで日本人、純粋な日本民族である。香港ルーツも一切ない」と堂々と断言していますが大丈夫なんでしょうか。

 

余談:誕生日も不可解

雨龍さんのSNSプロフィールには「水瓶座」とあるのに上のブログ主いわく8月26日生まれだそうで。それが本当ならば「乙女座(太陽星座)」と名乗るのが一般的です。

マニアックな話をすると星座には太陽の他にも様々あり、たとえば伝統的なASCという星座を重視する人もいます。このASCならば太陽とは違う星座(8月生まれの人でも水瓶座など)となる人が多い。しかしマニアック過ぎて占星術を知らない一般の人には伝わりません。従って現代でプロフィールに断りなく星座を書く場合は、必ず太陽星座のことになります。ASCで星座を名乗りたいなら「ASC水瓶座」などと表記します。

ややこしいですね。何が言いたいかと言うと……つまり雨龍さんは星座について嘘をついているのか、または出回っている誕生日情報が間違っているのかどちらかだということ。

星座ごときは小さな食い違いと思われるでしょうが引っ掛かりました。誕生日も偽っているのかなあ、などと想像したり。

あくまでもネット情報との食い違いでご本人のせいではないかもしれませんが、出生に関する誤情報が出回っているのは不可解です。

 

そもそも「雨龍さんのルーツは香港人で帰化二世(三世)」という話はデマでも憶測でもなくて、ご本人が演説の中で語っていた自己紹介です。

あいにく今は該当の動画が軒並み削除されているようで、証拠を貼ることができず申し訳ないです。証拠動画をお持ちの方はご提供いただけますと幸いです。

 

2025年3月頃までの雨龍さんの演説を記憶に頼って要旨引用すると、

石平氏は中国生まれ中国育ち! この人のような帰化一世の出馬を許してはいけません!

帰化一世は選挙に出馬すべきではないんです。

私の両親は香港人です。私は帰化二世(三世?)で、日本生まれ日本育ち。

それでも選挙に出るまで30年も待ったんですよ!

たった十数年しか日本に住んでいない石平氏のような中国人が政治家になるべきではありません。

私のような日本生まれ日本育ちだったら出馬していいですが……

このように仰っていました。

(二世と仰ったか三世と仰ったかは記憶曖昧)

当時は帰化一世の石平氏が出馬表明していましたから、彼に対抗する意味でこのような自己紹介をしたのだと思われます。しかしどういうわけか今ではこの話を封印されています。

 

平野雨龍さん自身の申告によれば彼女の民族的なルーツは疑いようもなく香港人。そして命懸けで香港デモに参加した経歴から分かる通り、アイデンティティもかなり香港人の割合が高いのだと思われます。

 

日本文化への愛が強い方なので、もしかしたら日本人としてのアイデンティティも同時に持つ人なのかもしれない。

それは全く悪いことではありません。むしろ尊敬すべきことです。隠す意味も分かりません。

にも関わらずその事実の封印を始めたということは、選挙で都合が悪いと思ったから?

つまり「選挙戦略のために出自を隠す」行為。

雨龍さんがいつも批判している帰化人政治家たちと同じ。隠すだけならまだしも「生粋の日本人」と強調するのは、根本的に政治家となる資格のない嘘つきです。

 

出自を隠したことがない石平さんや徐浩予くんのほうがよほど潔い気がするのは私だけでしょうか?

もちろん徐くんは思想があれ(反日等)なので絶対に支持できませんが。石平さんも帰化人当選の前例となり中共に利用されるため望ましくないでしょう。

 

【解説】徐浩予(じょ・こうよ):熱海市長選挙への出馬を画策している反日中国人

 

「大和民族」との自己紹介が嘘ではないとすれば

もし雨龍さんの「大和民族」という自己紹介が嘘でないとすれば、ご両親のどちらかが日本人のハーフなのでしょう。

ただそうだとすれば普通にハーフと名乗ればいいだけでは? たとえば台湾人と日本人とのハーフで日本国籍を持つ金城武くんのように。

 

ハーフの何が悪いのでしょうか。

日本人のなかにはハーフを差別する人もいるので隠したくなる気持ちも分かりますが、自分のルーツは誇って欲しいものです。自分で自分のルーツを差別すべきではありません。

まして政治家になりたいなら正直に公表すべき。

雨龍さん自身が普段の演説で訴えているように、出馬する人の出自・来歴は有権者にとって最重要情報です。そんな重要情報を隠して当選したとしても、すぐにばれて非難が殺到するだけでしょう。

 

日本国籍があれば「大和民族だ」と名乗っていいのですか?

次に雨龍さん自身が「帰化人」かどうかについてです。

もし二世だとすれば彼女自身は「帰化人ではない」と定義することが可能です。

両親ともに華人(中国・香港・台湾出身)であっても、出生時点でその両親が帰化していれば子は自動的に日本国籍となるからです。

 

ただ法律上の定義は帰化人ではないからといって、二世が「大和民族」と名乗るのは違うと思いますね。

多くの華人は三世代、四世代日本にいても「大和民族」と自ら名乗ることはしていません。逆に事実と異なるルーツを名乗るのはお断り、恥と考えるでしょう。日本社会から同化政策を受け「お前たちは日本国籍を持っているのだから大和民族と名乗れ!」と押し付けられても拒絶するはずです。

 

メモ・横浜中華街住民の場合

横浜中華街には古くから華人が住み、三世代~四世代目となって一族全員が日本国籍を持つことも増えました。

それでも彼らは「我々は大和民族である」などと名乗りません。当たり前です。自分が認識しているルーツを歪めて嘘を主張するのは彼ら自身がお断りだと思います。

 

【参考になりそうな外部記事】

受け入れたくなかった自分のルーツに向き合う。 横浜中華街の歴史と華僑の生き様に迫ったドキュメンタリー『華のスミカ』林隆太監督インタビュー

 

雨龍さんはいつも演説のなかで「帰化すればすぐに日本人のアイデンティティを持つわけではない。だから石平などの帰化一世を信じるな!」と言っています。

全くその通りだと思います。

民族としてのアイデンティティは複雑なもので、国籍だけで即決定するようなものではありません。まして国籍変更した翌日から民族への帰属意識が変わるわけがない。

だとすれば二世であっても同じでは? と思うのです。

 

さすがに千年以上経てばかつて渡来人だった家系にもルーツの情報は残っておらず、血統も土着・縄文系のDNAと混ざり合い、分別するのは不可能です。そこまで馴染めばアイデンティティも完全に「日本人」「大和民族」となりますので、渡来人のラベルを貼って被選挙権を奪うのはナンセンス。そんな非合理な政策を実行すればナチスのような魔女狩りとなります。

ただせめて五代くらいまで、自分たちのルーツが曖昧となりアイデンティティが日本に根差すまでは「我は大和民族なり」などと名乗るのは違うのでは? と考えます。「精神大和民族」と名乗るのは構いませんがね。

 

アイデンティティは国籍だけで決定しない

筆者はルーツにまつわるアイデンティティは国籍だけでは決定せず、人それぞれ育った環境によると考えています。

華僑コミュニティのなかで育てば華人としてのアイデンティティを強く持つはずですし、日本生まれで日本の学校に通い日本のアニメやゲームに浸かって育てば「自分は日本人だ」と感じるようになるかもしれません。(後者は客観的に見ても日本人そのものに感じられます)

ただアイデンティティは本人の心しだい。

実際の民族つまり身体的な血統やルーツとは別です。そこにはただ物理的な事実しかない。

(物理的な事実しかないのだからたいした意味がないということ。事実を捏造して改変することに意味がない)

 

帰化二世の人が国籍だけを根拠として「我は大和民族である!」と堂々と名乗ることができる神経は私には理解できません。

そんな事実を歪曲してまで政治家になりたいということは必ず本心を偽っているはず、もしかしたらスパイなのではないかと疑うのが普通です。

雨龍さんはルーツをごまかさずに「私のアイデンティティは日本人です」とか「心は誰よりも日本人です」といった自己紹介をすれば好感度抜群だったのにと思います。

 

我々有権者が選挙で知りたいのはまさにそこ、候補者の心理的なアイデンティティがどの国にあるか(どの国のために働くか)です。

 

古代まで家系図を辿れる「大和民族」であってもハニトラに引っかかって外国のために働いている売国政治家は日本に大勢います。そんな「精神〇国共産党員」の政治家よりも、日本を深く愛する二世・三世のほうに共感を抱くのは私だけではないでしょう。

 

帰化一世が政治家となるのは禁じたほうがいい

なお帰化一世の方に関しては、日本を守りたいという志が真実だとしてもシガラミが多過ぎると思いますので政治を任せるべきではないと考えます。

(他にいくらでも日本を守るためにできる活動はあります。言論発信も重要な活動です)

 

日本人でさえ脅迫されて外国のために働く政治家は多いというのに。近親者を故郷に置いて亡命している帰化一世が、その親族を人質にされ脅迫を受けたらひとたまりもないはずです。

親族を犠牲にしてでも日本のために働けなどと、酷なことはとうてい要求できません。だから私は帰化一世の方に投票しないと決めています。

 

本来なら帰化一世の出馬は禁止すべきと言えますね。“差別”ではなく、お互いの悲劇を防ぐためにです。

二世でもまだ親族が残っているはずなので微妙と思います。

何世代経てば被選挙権を与えるべきか難しいですが、少なくとも故郷の国に親族がいる限りは認めるべきではないでしょう。

現に在日朝鮮人の帰化政治家による反日政策が問題となっていることから分かる通り、何よりコミュニティとの繋がり=帰属が支障となります。

 

反中ワンイシューから読み取る平野雨龍の思想

では平野雨龍さんの演説からその思想背景を分析していきましょう。

特殊過ぎる「中国人」の定義

雨龍さんの政治主張はワンイシューで、ただ一言「反中と定義できます。

ウイグルやチベット民族の弾圧をしている中国人(定義に注意※2)の残虐性を広く伝え、中国人移民を増やし続けている日本の危機を叫んでいます。

 

一見日本の“ネトウヨ”と呼ばれる保守たちの反中ヘイトと同じ意見のように思えますが、似て非なるものです。

彼女の意見は香港人たちのほうに同じ。事実と反する空想上の民族を捏造したうえで民族攻撃を展開する、血で血を洗う民族紛争のもととなったヨーロッパ発の過激な民族主義です。

 

※2 平野雨龍さんが定義する「中国人」「漢民族」とは?

彼女自身は特に定義を口にしたことはありませんが、演説から判断するに香港系華人たちが定義する「中国人」「漢民族」と同じようです。

その場合に定義される「中国人」「漢民族」とは、大陸に住む人や大陸からの移住者です。ただし20年ほど以前の移住者は含まない。

中国共産党が設定した架空の「漢民族」と同じようにDNAもルーツも関係ない(笑)らしい。

 

ルーツで定義するなら自分たち香港人も敵である「中国人」「漢民族」となってしまいます。そこで香港人たちは、自分たちと敵との間に線引きするために「両親の移住地で民族を決める」という新たな民族定義を創設したようです。

〔これは後で紹介する諸夏主義の「民族の発明」という考えによるかと思います。妄想に基づく民族を好き勝手に創設し独立運動を起こして良い、という危険思想〕

たとえば香港の“独立派”デモ隊集団は「自分たちは千年以上前から続く“香港民族”の子孫である」と主張しています。どうやら彼らは本心からこの妄想を信じているようです。

実際の香港人は18世紀~20世紀に大陸から移住した人の子孫が9割以上です。もちろん香港民族を名乗るその人自身も祖父か父親が大陸人。だから知識がなくて香港民族の存在を信じているわけではなく、何らかの宗教教義のように現実と反するイデオロギーで信仰しているらしい。

近代以降に「香港人」というアイデンティティを持ったと主張するならそれは正しいと言えますが、千年以上前から香港島に住む特異な民族だという嘘を頑なに主張する様は狂気に見え、少々恐怖を覚えます。

雨龍さんは日本の教育を受けているためさすがに「香港人は香港民族である!」などと狂気の主張はしていないようです。しかし自分が名乗れば他の民族になれるとは信じているらしい。祖先のルーツで民族が決定されると考えている我々の認識とはかけ離れていますので、話が嚙み合うことはないでしょう。

 

香港デモ隊と同じ、民主派への敵対心・対抗心

DNAなどの血統や史実に基づかない、空想上の民族を設定してそれに基づき民族自決権を主張する。

反中は唱えても反共は絶対に唱えない

むしろ民主派に敵対心や対抗心を抱いている。(※3)

本当に危機を抱くべきは共産主義による侵略、全体主義独裁であるのに何故かそれは容認するらしい。

上定義の「中国人」でさえなければ、左翼が独裁支配することは構わないと考える。どころか暗黙的に共産主義の世となることを願い求めている。

自由を口にしながら共産に独裁されることを願い求める矛盾。

華人のくせに中華の歴史知識はゼロ。(敵国の歴史と捉えているため一切勉強していない)

「中華思想」という架空の教義が存在すると心から信じている。……等々

 

中華思想という嘘:

Twitterで見かけた「中華思想ガ―」捏造史観をばらまく人々

 

前項でも書いた通り、このような雨龍さんの思想傾向は2019年の香港デモで私がSNSにて接した香港人たちと同じです。

特に民主派への敵対心・対抗心の強さは香港人と同じで驚きました。

雨龍さんは2019年の香港デモにも参加したとのことで、なるほど納得です。

朱に交われば赤くなる――文字通りに。

 

※3 雨龍さんの民主派への対抗心:

【衝撃映像】※●国人からの襲撃に場が騒然となりました…【平野雨龍街頭演説】より、( )内は筆者による注記

あのね、一番信じちゃいけないのが中国人。…しかも中国共産党の中国人っていうのは私たち(日本人)に対しては味方ではない。なぜなら共産党が嫌いなだけだから。中国や中国人が嫌いなわけではないんですよ。中国共産党が嫌いなだけ、ただそれだけ。中国人のために動きますよ。中国のために動きますよ。確かに中国共産党のためには動かないかもしれないですけど。そこをちゃんと理解していただきたい。私は天安門世代の中国人(民主主義者のこと)、絶対に信用しないですけど。天安門世代の中国人っていうのは中国を民主化したいだけ。ウイグル独立、チベット独立、絶対に支持しないですから。

筆者感想/まあ概ね正しい主張だと思います。ただ大陸の民主化をどうでもよいと思っている点、気になりますね。

 

以下の点、自分とは嚙み合わないなと感じました。

「共産党が嫌い」→ 私も共産党が嫌いですよ。共産党が嫌いなことのどこがおかしいの? たいていの人類は殺人カルトの悪魔思想が嫌いです。共産主義を嫌わないのは共産主義者だけ。食人鬼だけが食人鬼をかばう。

「中国や中国人が嫌いなわけではない」→ 私もそうです。共産教育のせいで道徳を失った現代中国人は嫌いですが、好きな中国人もいます。たいていの日本人は私と同じように民族一括りで見ていないはずです。

「天安門世代の中国人っていうのは中国を民主化したいだけ」→ えっ…?? 民主化って何かいけないことなのですか。私は中国が民主化することを心の底から願っています。一神教プログラムの侵略思想である共産主義が消えればウイグル・チベットも解放される可能性が高くなります。

 

石平さんも民主派ではない

ちなみに雨龍さんは石平さんの話を聞いたことがないだけあって、善いほうに誤解していますね。

彼は民主主義者ではありません。共産党(共産主義)が嫌いと言ったことはありませんし、「中国は民主化すべき」という発言を聞いたこともない。ただひたすら中国人ヤバい、中国人は古代から中華思想で侵略を繰り返してきた……等々と嘘の歴史を唱えているだけ。言わば日本の“ネトウヨ”と呼ばれる民族主義者の思想を育てた人です。

おそらく石平さんと雨龍さんの思想は同じ。

 

私は彼らのように自己の民族ルーツをヘイトしている人が信用できません

先祖を憎悪する者は人としてどこか狂っていると感じるからです。

愛国心のない外国人を信頼できない感覚と同じでしょうか。

同胞を良い未来へ導くために現在の欠点を指摘するなら正当ですが、根本から民族ヘイトするのは人の感覚に反するでしょう。しかも嘘の歴史を創作してまで。

歴史を破壊する者は人間ではない。それを左翼(悪魔)と呼びます

 

 

「反中不反共」こと、マルクス主義的民族自決権

前項で簡単に

「事実と反する空想上の民族を捏造したうえで民族攻撃を展開する、血で血を洗う民族紛争のもととなったヨーロッパ発の過激な民族主義」

と述べた思想について、もう少し詳しく解説しておきましょう。

 

平野雨龍さんや石平さんのように華人でありながら、同胞の中国および中華民族をヘイトする思想は中華圏で「反中不反共(はんちゅう・ふはんきょう)」と呼ばれています。

 

この「反中不反共」を唱えている者たちは基本的にマルクス主義者(共産主義者)です。

“不反共”ということで共産主義には反対しないのを見れば分かりますね。

彼ら彼女らが民主派を激しく嫌う理由もこれで分かると思います。

香港のこの主義の人たちが望むのも民主化などではなく、新たな共産主義の国を建てることです。

 

【反中不反共主義者たちの思考パターン】

彼らの主張は

「現代中国の蛮行は漢民族の残虐性のせい。共産主義のせいではない。漢民族は古代から残虐で異民族を虐殺しながら侵略を繰り返してきた。世界の元凶・悪の枢軸は漢民族の中華思想だ! だから漢民族を滅さなければならない!」

というものです。

何度も書くように事実は正反対です:

「中華思想」の嘘を暴く。漢民族は恐怖の侵略民族だった!?

何故こんな捏造史をばらまいているのか?

共産主義を守ることが目的です。

中国共産党の蛮行を民族のせいにして、共産主義思想がもたらす凶暴性を隠そうとしています。

 

これはよく日本でも左翼たちがソヴィエトの蛮行について「スターリンが生まれつきサイコパスだったから。共産主義は悪くない」、あさま山荘のリンチ事件について「首謀者の女がたまたま嫉妬深くて精神異常だったから。共産主義は関係ない」と言うのと同じ。

彼らは延々とこのような言い訳をして共産主義思想の欠陥をごまかし、共産主義の延命を続けています。

多くの日本人がこの理屈を理解せず反中不反共に騙されて中国人ヘイトに中毒し、日本の共産化を手伝っているのは嘆かわしいことです。

 

雨龍さんの意見を冷静に聞いてみてください。

一見保守のイメージがある雨龍さんも、よくよく演説に耳を傾けてみれば共産主義の批判を一言も口にしないことが分かるでしょう。おそらく雨龍さん自身は、共産主義は少しも悪い思想ではない(むしろ善い思想だ。漢民族によって汚されただけだ)と思っているはずです。

 

また彼女が各種左翼政策を支持していること、リベラルと目される石丸伸二氏の支持を表明したことも左翼寄りな思想を裏付けます。

 

本人の過去のポスト。ネットで騒がれたせいか、この呟きも消したらしい:

 

雨龍さんの左巻き思想に気付いて不安を覚えている方:

平野雨龍は右派の救世主か、それとも分断の仕掛け人か? なぜ選択的夫婦別姓を推す国民民主党を応援?

 

これでもまだ、あなたは雨龍さんを「右派」「保守」だと信じられますか?

中国人ヘイトのワードだけで反射的に右派だと思い込むのは危険ですね。そんな脊髄反射的な誤解を共産主義者たちは利用します。

 

なお雨龍さんが左翼だとすれば彼女が和服を着て靖国神社を参拝し日本文化の愛を叫んでのはおかしい、と考える人もいるはずでしょう。左翼が靖国神社へ足を踏み入れられるはずがない、と。

特に靖国神社への参拝を“思想の踏み絵”だと信じている日本人は多いので、参拝さえしていれば反射的に右派だと思わせることが可能。このイメージによる振り分けを利用されています。

 

選挙のために日本好きを装っているのだ、と言いたいわけではありません。(その可能性もゼロではありませんが)

私が思うに雨龍さんの日本文化愛は本心なのでしょう。

しかし日本文化が好きだからといって左翼ではないとは限らないことを日本人は知るべきです。

欧米の左翼も日本文化が大好きです。それは反キリスト(悪魔崇拝)の思想から、多神教である日本文化への賛美をしているだけ。かなり歪んだ異文化礼賛です。

「日本文化が好き」と言ってくる外国人を見ると我々は単純に嬉しくなってしまうものですが、鵜呑みにして文化財を預けたりしないことですね。

 

ちなみに左翼であるのにソ連や中国へ敵対心を持ち、伝統文化も受け入れるために結果として保守っぽい見た目となっている集団をアメリカでは

「ネオコン(neo-conservative)」

と呼びます。

一見保守ですが本性はマルクス主義者。事実・真実を嫌い歴史を捻じ曲げ、永久的な紛争世界を望みます。

その永久的な紛争世界を実現するために過激な民族主義を叫ぶこともあります。

 

定義:平野雨龍は「華人ネオコン」である

平野雨龍さんの思想を分析した結果、上記のネオコンと言えると判断しました。

命名するならば「華人ネオコン」でしょうか。香港人・台湾人の独立派と呼ばれる集団は100%これに該当すると言って良いでしょう。

 

故郷の共産党へ歯向かって命を狙われているので、民主国へ逃亡し保守を装いながら故郷を攻撃。移住先の国を利用して故郷へ戦争を仕掛けて潰し、助かろうとしている。

このような特性もソヴィエトから逃れたトロキストたちにそっくりです。共産主義者でありながら保守を装い、移住先のアメリカを利用してソヴィエトへ戦争を仕掛け潰そうとした本家ネオコンに。

 

共産主義者は表面の装いがどのように変わっても死ぬまで本質を改めることはありません。

基本的に自分たちのことしか考えていないので、自分たちの命を救う目的で寄生先の国家を利用し政敵への戦争を仕掛けます。

(このためネオコンは過激な戦争屋と呼ばれています)

そして晴れて故郷の共産党を潰し弾圧される危険性がなくなったら、故郷や寄生先で新たな共産国を打ち立て独裁支配しようとします。←アメリカは今ココ。

 

 

華人ネオコンの背景にある思想は「マルクス主義的民族自決権」

話を広げつつ分析してきましたが、そろそろまとめていきます。

 

雨龍さんら香港デモ隊の思想を用語で呼ぶなら、「マルクス主義的民族自決権」となるでしょう。

 

雨龍さんが信奉する諸夏主義もこのマルクス主義的民族自決権から発想されたものと考えられます。

Wikipediaには「民族独立により民主化を達成する」などと欺瞞的な表現が書き込まれていますが、提唱者の劉仲敬が「民族は発明するもの」と言っています(下の引用参照)。その考えだといくらでも民族が発明され、永久に独立運動が起こせる。永遠に国家が安定することはありません。

実際にこの主義を導入すれば、中華圏~日本を含む東アジアでは春秋戦国時代を超える分裂が永続的に続き紛争が止まらなくなる。こんなことは子供でも分かる理屈です。

諸夏主義とは東アジアに永続的な民族紛争を起こすためのプログラムでしょう。おそらくは欧米マルクス主義者、NEDの発案です。

諸夏主義って?

 

 

マルクス主義的民族自決権」とは

前記事の「批判的民族主義」にも似ていてややこしいですが……

批判的民族主義:

『朱のチーリン』三国志で移民政策を正当化! 悪質プロパガンダマンガ

 

あえて定義するならば。

マルクス主義的民族自決権

もともとその国・地域に住んでいた少数民族が、民族自決権(自分たちで政策を決定したい)を主張して独立を求める。

この独立運動をテコとして革命を起こし国家社会を破壊する。

 

批判的民族主義

移民が差別されている、という虚偽の事実をでっち上げる。移民がいなければ引き入れて差別を捏造する。

国家を構成する多数の集団へ「差別主義者」のレッテルを貼り、批判・攻撃を徹底的に行う。

大規模なテロなどの革命によらず、文化否定と分断で社会を破壊するのがこの戦略の特徴。

 

 

要するにどちらも民族を利用して社会を破壊するマルクス主義戦略です。

それぞれの戦略は厳密な枠にはまるものではありません。

彼らは都度、時代に合わせて都合のいい戦略を掲げてきました。

「国家を破壊する」が目的のマルクス主義なので、とにかく“テロリストとして使える集団は何でも使え”がモットー。

そのために多くの少数民族が利用されてテロリストとなり、処刑されてきたわけです。マルクス主義者は兵隊を消耗品の兵器としか考えていないため利用される集団は死ぬしか道がなくなります。

 

「マルクス主義的民族自決権」って何? AIまとめ

無名な私の解説では信じない人もいると思うので、GoogleのAIさんにもまとめてもらいました。

(ときどき嘘をつくAIですがこの件については正しい引用をしているようです)

AIによる用語解説

マルクス主義における民族自決権とは、各民族が自らの政治的運命を決定する権利であり、抑圧民族に対しては、被抑圧民族の自決を無条件に認めなければならないという考え方です。マルクスとエンゲルスの初期の思想では、民族自決権は、プロレタリアート革命の進展を妨げる要因として認識されていましたが、のちにレーニンやスターリンによって、革命の戦略として重視されるようになりました。

詳細:
  • マルクスとエンゲルスの初期:
    マルクスとエンゲルスは、民族国家の成立を、プロレタリアート革命の進展を妨げる要因として認識し、民族自決権を否定する立場を取っていました。特に、民族国家は、階級対立を隠蔽し、民族主義を煽ることで、プロレタリアートの団結を阻害すると考えました。
  • レーニンとスターリンの民族政策:
    レーニンとスターリンは、民族自決権を革命の戦略として重視しました。レーニンは、帝国主義を打破し、植民地を解放するためには、被抑圧民族の自決権を認めなければならないと主張しました。また、スターリンは、ソビエト連邦の成立後、各民族の自治を認め、多民族国家を形成しました。
  • マルクス主義における民族自決権:
    マルクス主義における民族自決権は、単に分離独立の権利だけではなく、各民族が自らの社会制度を決定する権利、つまり、民族内部でのプロレタリアートの自決を促進する権利も含まれます。
  • 批判:

    マルクス主義の民族自決権の考え方に対しては、民族自決権が、民族主義を助長し、国家の統一を妨げるという批判があります。また、民族自決権を追求することによって、民族間の紛争を激化させ、プロレタリアートの団結を阻害する可能性があるという指摘もあります。

まとめ:

マルクス主義における民族自決権は、マルクスとエンゲルスの初期の立場とは異なり、レーニンとスターリンによって、革命の戦略として重視されるようになりました。この考え方は、各民族が自らの政治的運命を決定する権利を認め、被抑圧民族の自決を促進することで、プロレタリアート革命を推進しようというものです。しかし、民族自決権の追求が、民族主義を助長し、国家の統一を妨げ、プロレタリアートの団結を阻害する可能性があるという批判も存在します。

 

補足情報。香港デモの背後にNEDの陰

当時から噂されていたことですが、香港デモを仕掛けたのは欧米左翼の「自称・民主主義者」たちだと考えられています。

先般トランプ政権の仕分けで閉鎖され話題となったUSAID、その傘下のNEDが動いたとのことです。

 

日本の安保闘争と同じ、ハンドサインで五つの要求を掲げる香港デモ隊:

 

片目を隠すハンドサイン(悪魔崇拝=マルクス主義を表すシンボル):

 

NEDとは全米民主主義基金のことで、トランプ大統領の仕分け政策で話題となったUSAIDの傘下です。

“USAID傘下”という時点で察しなのですが、「世界の民主主義を守る」という表向きのスローガンを掲げて各国へ紛争を仕掛けてきました。当然ながらネオコンの巣窟です。

 

【USAID解体】大風で左翼艦隊大炎上! 暴かれた「人類の敵」の正体

香港デモの場合、蛮行を繰り返している中国共産党の崩壊を狙った革命として仕掛けられたので道義はあります。

私も共感し歓迎していた部分もありますが、NEDの狙いはあくまでも東アジアを永続的な民族紛争の地帯とすることでした。

欧米人から見れば恐ろしく能力の高い東アジア人が永久に欧米人へ歯向かって来ないように、東アジア人を永久に彼らの奴隷として支配できるように、血で血を洗う民族紛争によって立ち上がれないほどに衰弱させるのが目的です。

 

嘘つき同士の闘いでは人類の共感を呼ぶことは不可能です。

自己中心的な内ゲバでは風が起きないのです。

未来の華人には香港の半端な思想は打ち消して、祖先から受け継がれた強固な「民の精神」のみ活かしていって欲しいと願います。

 

ネオコンに導かれる日本の不幸な未来

日本の話に戻ります。

 

最近のネットを眺めていると、平野雨龍さんのようなネオコンが増えたなあという印象です。日本人の中国民族ヘイト感情が利用されています。

 

ネオコンでなければ真性左翼(自称リベラル。共産党・れいわ・民主党支持者)ですね。

 

つまり右を向いても左を向いても、マルクス主義者しかいない。

 

一般の保守は騙されて韓中民族のヘイトに夢中となっているだけ、相変わらず“中華思想”などというフィクションを信じて左へ、左へと誘導されている。

目下マルクス主義から侵略を受けているというのに「敵は(雨龍ら香港人・台湾人も含む)共産主義者」であることに気付く様子はいっこうにありません。

あげく左翼に駆り出され「財務省解体」だの「反米」だののデモに夢中となっている。

全体を俯瞰し、世界の犯罪の裏側に渦巻く一貫したプログラムを読み取る人がいないようです。

 

おそらく日本は長いこと単一民族(ということ)で侵略者は外国人だけだったため、日本人は国家・民族単位でしか情勢を見ることができなくなっているのでしょう。

現代ではもう国家・民族の侵略が脅威の時代ではないとうのに。それが分からず未だ前近代の思考で立ち止まっている。

前近代脳ではイデオロギー侵略の高度な謀略渦巻く情勢が解読できるはずもなく、日本人だけ現代世界で取り残されている感があります。

 

このまま日本人がネオコン左翼に誘導され続ければ左の崖から突き落とされることは避けられません。

血で血を洗う民族紛争の先兵として日本人こそ最大限に利用されるでしょう。

 

提言。華人ネオコンは利用していいが信じるな

最後にまとめ代わりとして、日本人へ提言しておきます。

 

平野雨龍さんの中国侵略の脅威を叫ぶ声は、のほほんと暮らしている今現在の日本人には必要なもの。

しかし完全に信じ切ってついて行ってはならない人です。

 

繰り返しますが彼女のようなネオコンが考えるのは自分たちの利益だけ。日本を利用して中国共産党を潰し香港人を救おうとしています。

日本が中国に侵略されれば自分たちの命も危うい。自分たちが救われたいから今、必死に中国の脅威を叫んでいる。日本に中国を潰せと叫ぶ。決して日本人のためではありません。

 

だとすれば、その本性を承知したうえで逆に華人ネオコンを利用するのも手でしょう。

「敵の敵は味方」というわけでお互い一時的に手を結ぶのもアリです。

 

でも、目的が違う相手との共闘は一時的なのです。

同床異夢。

すぐに分かれる時が来るから信頼しきってはなりません。中華ネオコンの語る民族ヘイト・捏造史を決して本気で信じないでください。

 

人としておかしい思想を唱えるカルトに本気で同調すれば未来はありません。

 

民族ヘイトが叫ばれた時には立ち止まって考えよう。

史実に基づかない、歪んだ歴史を語る人は疑ってかかろう。

 

“人類の価値観”つまり道徳心に照らせば間違いが分かるはず。

「民族ヘイトは嫌い」「歴史捏造して嘘つくのはおかしい」など、人として普通に持つ道徳心があるならば本能的に不快に感じるものでしょう。

その道徳心を持たないのが左翼などのカルト思想信者だから、ついて行けば地獄へ導かれるわけです。当然の理屈。

 

 

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