中国「堀墓」風習と、死後世界に関する思想【ご質問回答3】

前回に引き続き、若い方々からいただいたご質問に回答していきます。 今回は中国人が「悪人の墓を掘る」風習と、死後世界に関する思想について。長い話となりましたので単記事としました。 前回のご質問回答記事: 中国ってなんであんなに残虐なの? 皆の疑問【ご質問回答2】 〔アイキャッチ画像:兵馬俑 byacworksさん〕   質問:中国には悪人や暗愚の墓を壊したり掘り起こしたりするのはどんな思想 […]

三国志展のガイダンス映写から読む、中国共産党の思惑

東京国立博物館で開催されている※『特別展 三国志』も残すところ本日のみとなった。 祝日でもあり相当に混雑することが予想される。 本日行かれる方は押し合って怪我などされないよう、気を付けてください。   ※2019/9/16筆です。前記事の関連としてこれも新着に上げておきます。〔常体記事〕 『三国志展』ネットの反応 『三国志展』について私は良い印象を持てなかったが、 ネットの反応を見るとや […]

曹操、葬礼が華美ではないだけで名君扱いの謎と、孔明「七縦七擒」

先日※、NHKで真夜中にひっそりと放送された『古代中国英雄伝説「曹操と孔明」』という番組を観た。 前半は曹操の墓についての話だった。「人々に憎悪されている人物は墓を掘られて骨もバラバラにされてしまう」という実例を見た。 後半は諸葛亮。「蜀を攻撃してきた異民族たちを拘束しても、すぐに解放して客人扱いした(これを七回繰り返した)」エピソードについて。   ※これは2018年7月4日に書いた記 […]

中国ってなんであんなに残虐なの? 皆の疑問【ご質問回答2】

こちらは二十代くらい、若い方々からいただいたご質問です。おそらく現代ニュースを眺めて、多くの若い方が同じ疑問を抱いているのではと思います。 匿名にてご質問を引用、回答させていただきます。   質問:中国はいつから今のような独裁的な感じになったのか? 回答:1949年、中華人民共和国が建国したときからです。※ “独裁的”な王朝は古代から何度か興りましたが、民や豪族の反乱に遭って比較的に短命 […]

中国思想の歴史をポイント解説。中華、王朝ごとの思想は?【ご質問回答1】

ご質問をたくさんいただいています。感謝です。 各思想の基礎を解説する前ですが、全て書き終えるまで時間がかかるので、先に少しずつご質問の回答を書いていきます。 ※ご質問文は匿名で引用させていただきます 〔アイキャッチ画像:中国 桂林杉湖の日月塔 byTK Kurikawaさん〕   ご質問: 時の政権(王朝など)に最も影響を与えた思想は何か?(儒家と法家でしょうか? また政権が統治もしくは […]

儒教とは何か【中国思想をわかりやすくガイド!1】

現代中国~東アジア情勢を考えるのに、中国の思想知識は欠かせません。 これは古臭い漢文の話ではなく、たった今・現在を動かしている生きたエネルギーだからです。 特に東アジア情勢が大きく動き始めた昨今は中国思想の重要性が増しています。中国政府も、他の東アジア諸国も、同じ思想(近代思想含む)を前提として動いているのです。   でも思想の話は難しいし、本もたくさん出ているし、…「何から学んだら良い […]

かつて蜀に存在した?孔明の生まれ変わり

かつて蜀に存在した「孔明の生まれ変わり」と呼ばれている人について雑感です。 本文常体。 〔2017/6/4筆。中~上級者向け雑談。画像は「大紀元」記事より引用〕   私腹を肥やした? あり得ない「孔明の生まれ変わり」 別館で >「諸葛孔明の生まれ変わり」 >を名乗る人は、日本でも中国でも意外と少なかったらしい。(ハードルが高いうえに利益が無いので) と書いたが、「生まれ変わり」と呼ばれた […]

ヒストリア『三国志英雄たちの秘密』人形劇ファンの心を踏みにじった精神暴力

『空旅中国』ではめずらしくまともな内容を放送したNHKでしたが、2019年8月に放送されたこちらの番組は“通常運営”で、中国共産党のプロパガンダを堂々と流しました。 歴史捏造の大嘘をテレビで大々的に放送することがまず、許せませんが。(いつものこと) かつて『人形劇 三国志』が好きだったファンの心を徹底的に踏みにじる目的で、わざわざ当時の人形・本物の声優たちを使って嘘を流した行為に激しい憤りを覚えま […]

空旅中国「孔明が挑んだ蜀の道」レビュー

疲れる現代政治話が続きましたので、息抜きとして、純粋に歴史が好きな方のために書いた記事を上げておきます。 これはマニアさんにも好評を博した記事です。2019年8月14日放送『空旅中国「孔明が挑んだ蜀の道」』の感想。(NHKの番組なのにめずらしく問題ない内容でした。→NHK問題参照) 内容は中級者以上向けです。 『三国志』のフィクションを一通り読み、これから史実も学ぼうとしている方でなければ少々難し […]

「興復漢室」で誤解しないでください。諸葛亮は(私も)伝統原理主義ではない

『出師表』解説、補足。筆者の考えに関する呟きです。 10/4推敲、引用追加。 『出師表』、香港人・台湾人は反射的に憎悪する可能性あり… 筆者の本日ツイートより: マニアックな話にリツイートくださった方々、本当にありがとうございます。 補足。『出師表』を取り上げているからといって、筆者は漢室復興を叫びません。統一主義者(中共支配容認)ではありませんし、伝統絶対の原理主義者でもありません。 中共による […]

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