華流『晩媚と影(媚者無疆)』のあらすじと感想 コロナ拡散予言も!?

華流『晩媚と影(媚者無疆)』のあらすじと感想 コロナ拡散予言も!?

映像美と切ない恋愛ストーリーで人気の華流ドラマ、『晩媚と影~紅きロマンス(原題:媚者無疆)』。動画サイトで配信されていたので視聴してみました。

当記事は17話までの感想です。

 

東洋美溢れる世界観には魅了される

『晩媚と影』は日本で“ラブ史劇”と呼ばれているジャンルの華流ドラマです。

古代中国を舞台にした恋愛ストーリーで、色鮮やかな衣装や風景など東洋美を極めた世界観には魅了されます。

あらすじ

貧しい家に生まれた主人公・七雪(しちせつ)は家族のために懸命に働いていたが、ある日たった一食のお粥と引き換えに妓楼(女郎屋)へ売られてしまう。

命からがら脱出した七雪が辿り着いたのは女性ばかりの暗殺集団、姽嫿城(きかくじょう)だった。

「晩媚(ばんび)」という新しい名を与えられ、姽嫿城で生きることになった七雪。絶対忠誠を誓う“影”と呼ばれる護衛の男、長安(ちょうあん)とともに暗殺者としての道を踏み出すが……。

姽嫿城を操る“若様”こと李嗣源(り・しげん)と長安との間で揺れる晩媚の運命を描く。

 

役者たちは美男美女揃い

『晩媚と影』に登場する役者さんたちは美男美女揃いです。

ネットの反応:

 

ということで、どちらかと言えば若様(汪鐸/ワン・ドゥオ)好きの女性ファンが多いのでしょうか?

中華の物語には何故かこういう“体が弱くて繊細、神秘的”な男が登場するのがお約束。(誰のせいだろうか、笑)

若様が住む、竹を基調とした御殿は私も好きですね。華流ドラマはどれも素敵な住居が登場します。中華と言うより現代では「和風モダン」と呼ばれる感じ。

【インタビュー】「晩媚と影」ワン・ドゥオ(ネタバレあり)より引用

もう一人の男性主役、長安(屈楚蕭/チュー・チューシアオ)。

切れ長の目がいかにも中国人男子な彼も人気です。四川出身、誠実そうで好感が持てますね。

長安に関しては晩媚と二人の場面が好きと仰る人が多いよう。

主役の女優さん、李一桐/リー・イートンも驚異的にキュートで愛らしい。

あくまでもドラマの中の設定についてですが、私は彼女のキャラクターが大好きです。辛い人生でも明るい笑顔を絶やさずに生きてきた姿に心惹かれます。(拷問シーンは辛かった。どうかあんな描写やめてほしい。女性をいたぶる映像は要らない!!)

他にも美女揃いだから男性でも楽しめる…でしょうきっと。

筆者の観方と感想

私は普段、恋愛物のドラマをあまり観ません。

特に美男美女だらけのアジア・ドラマが苦手で、韓流はどうしても観ることができないのですが(苦笑)、華流ドラマだけはストーリー外の価値を感じるため観てしまいます。

華流ドラマ、真実は架空設定のフィクションで描かれる

『琅琊榜』がそうであったように、華流ドラマは歴史物よりフィクションのほうが古代文化を正しく感じることができます

何故なら、史実をモデルとした歴史創作は共産党政府がプロパガンダの道具として重視しているからでしょう。『三国志』『始皇帝』ドラマで分かる通り、歴史ジャンルはほとんど中共プロパガンダのために造られる捏造ばかり。それでも監督や脚本家が真実を伝えようと苦心している様子が私には分かるのですが、一般日本人には手放しでお奨めできません。

いっぽう架空設定のフィクションでは逆に本物の思想書からの引用がされていたり、古典物語を思わせる設定もあります。つまり庶民の間で脈々と受け継がれた“本物の中華文化”を象徴的・抽出的に表現していると言えます。それは私から見て古代の真実を写し取っていると感じられます。

『琅琊榜』は本当に格調高いドラマで、儒教や道教などの思想、庶民の間での「義侠」文化を総合的に表現していました。2015年までの“プラハの春”ならぬ“北京の春”(文化復興)で生まれた、素晴らしい作品だったと思います。

儒教をプロパガンダに悪用しようとしている共産党の政策とは言え、民間の人々は蘇った古代文化を心から愉しんでいるようです。まるで100年牢獄にいた人が外へ出て深呼吸するように、両手を広げて古代文化を浴び幸福そうな様子が感じられます。

『晩媚と影』は自由度が落ちた2018年制作であるし、ラブ史劇というエンターテイメントに徹しているため『琅琊榜』には劣りますが、やはり日本のドラマにはない深み……抑圧社会で生きる創作家たちの本音の叫びが垣間見えて、私は個人的に胸を突かれています。

第1話、まだ本筋の物語は始まっていないのにエンディングのこの歌詞を読み、現代大陸の人々の気持ちそのままを感じて泣いてしまいました。

一度も自由を知らず

落ちる花をぼんやり眺める

私の心を動かす言葉

醸した酒の香りが漂うのを待つ

望みを失ったことはない

 

ストーリーは日本創作のほうが圧倒で上等

肝心のストーリーについて感想。

ちょっと辛口、若干ネタバレあります。

 

物語の前半は良い雰囲気で、私も好きでした。

姽嫿城の描写はファンタジー的で美しい。暗殺集団の閉ざされた世界観も残酷ではありますが一種の美を持ちます。

主人と影との絶対的な信頼関係と控えめな愛情表現も良かったですね。

掟などが厳格なところも、日本の漫画ではよく見かける設定でありがちですが、厳しい掟があるからこそ生まれる物語もあるはず……

と思っていたのですが。

途中から「あれ? 何この展開?」と首を傾げてしまう中華独特の設定へ変化。

(昔の少女マンガふう、とも言う)

血統がそんなに大切ですか? そんなことよりも晩媚の類まれにピュアな人格と才能、長安の誠実さなどにフォーカスすべきだったのでは? と抗議したくなりました。

ここからチープさが前面に出てしまったことは否めません。

それだけではなく、厳格な掟が城主や若様の意向で簡単に破られてしまうブレブレの設定には興ざめです。この人治が中華のダメなところだ!と悪い例を見せられている感じでしたね。自由に描ける架空設定だからこそ、「偉い人は法律破りも好き勝手にやっていい」と思っている中華一般の心理が出てしまい残念。

日本の創作だったら城主でさえ絶対に動かせない掟のもと、苦悩しながらぎりぎりの選択をしていく様を描くと思います。そういう切羽詰まった設定のほうが面白いはず。

“主人と影”の関係も最終回直前まで変えないほうが良いでしょう。貧しく後ろ盾のない二人が閉ざされた世界で信頼を貫くストーリーこそ感動的です。

生い立ちに関する「まさか」の秘密があったとしても、最終回近くまでその秘密は匂わす程度とするのが日本創作では常道。どんな出自であろうと、まずは主人公たちが人格または才能で人生を切り開いていく設定のほうが面白いと思うのに。

こうして比べてしまうと、やはりまだまだ創作では日本のほうが圧倒で上等と感じますね。むしょうに『あずみ』を読みたくなりました。

“偉い人が掟を簡単に破る・血統が全て”といった中華独特の設定はお国柄なので仕方ないのかもしれません。これも文化だと言われればそれまで。

確かに『晩媚』の設定は中華古典の王道ではあります。でも、『史記』ではそのようなチープな価値観を戒めているはず。中国が世界に認められるようになるには、表層のチープな価値観を捨て去り一段深い『史記』にある義を実現すべきでしょう。創作でも国家政策でも。

(なお日本は創作では表現できていますが、国家政策ではいまいちと言えるかもしれません)

 

新型コロナウイルス・パンデミックが予言されていた

純粋にドラマを楽しんでいる方には怒られるでしょうが、最後にこのドラマを観ていて気付いた政治的な話をメモしておきます。

ウイルスを拡散させる手法が描かれている

第15話を観ていて驚きました。民衆を扇動するために、蟲毒を用いて疫病を操る手法が詳しく描かれています。

 

“蟲毒(こどく)”とは虫を使った妖術のこと。

日本でも『陰陽師』の物語で登場します。日本のそれは呪術の一つであり、虫に宿った怨念を使ってターゲットとする相手を呪い殺す手法です。どちらかと言えば精神的な術。

いっぽう中国大陸では強毒を持つ虫が恐れられていましたから、おそらく元々は精神的な“呪い”と言うよりは現実の虫の脅威を指す言葉だったのでしょう。古代では解明できていなかった害虫が運ぶ病原菌のことを“蟲毒”と呼んでいた可能性もあります。

『晩媚と影』第15話では、そんな病原菌を持つ虫の意味で“蟲毒”という言葉を使っていました。

【15話の設定】

ある男が狙った城(街)を支配する謀略として、“蟲毒”をばらまき疫病をまん延させる。パンデミックが起きたところで解毒剤を飲み、自分の血を分け与えることで疫病から住民たちを救う。人々はその男が「神の使い」だと信じ、教祖として崇めて服従してしまう……。

以下ドラマから場面を引用。

いかがでしょうか。

2020年の新型コロナウイルス・パンデミックから、中国共産党の露骨なワクチンばらまき外交までを正確に描写しているようです。

ドラマのなかで城が疫病に侵され門を閉ざされたときの様子は、去年の武漢を見ているかのようでした。
ロックダウン直前に脱出しようと門へ殺到する住民たちのパニック、道に並ぶ死体の山、“マスク”をして殺菌の粉をまいて回る官兵たち……等々。

はじめ咳が出て、高熱が出て、最後には血を吐いて死んでいく。そんなドラマ内で描かれた疫病の症状も武漢でコロナが発生したときの症状にそっくりです。

 

もしこれがコロナ後に放送されたものなら現代風刺として観ることが可能なのですが、なんとこのドラマが中国で放送されたのは2018年です。

予言でしょうか?笑

ワクチン外交で世界を従わせるという目的まで含めて正確に見通していて、不気味ですね。

なお、古代からの史実をもとにした「ありがち」な物語と考えるのは少し無理があります。戦争で疫病を生物兵器として使う手法は中国でも古代からあります。しかし“血清”ましてワクチンで人々を洗脳して服従させてしまうという手法を、古典をモデルとして発想するのは難しいでしょう。

コロナパンデミック直前の2018年。あまりにもタイムリーかつ、正確な未来予想動画でした。

予言ではないなら何なのでしょうか? 考える価値※がありそうです。

 

※予言が行われた背景を推測

全ての中華ドラマは共産党の監視とコントロール下にあります。

フィクション設定のドラマにはかなり自由が認められているようですが、プロパガンダの道具として使われることから逃れるのは不可能です。無害に見えるエンタメ作品でも必ず政府から命令されたプロパガンダを挿入しているはずです。

おそらく上の「コロナパンデミック予言」も政府から挿入しろと命じられたシナリオでしょう。予め手法を告白しておくことの意図は不明。

もしくは制作者独自で、直近の未来計画を入手して脚本に書き入れたなら凄いですけどね。

いずれにせよ、晩媚のこの言葉に中国一般人の本音が現れています。

(疫病を人為的に起こして)罪のない人を大勢殺した

胸は痛まないの?

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